ぐるり信州循環(前編)

ひょんなことから、「信州ホリデーパス」といふ切符が2枚手に入った。何でも、長野県内の鉄道路線が1日乗りたい放題になるらしい。
折りも折り、JRでは「全線走破キャンペーン(名前忘れた)」のようなこともやっているため、鉄道好きの血を引く友人が突発性旅行を企画した。ついでに我輩の誕生祝いも兼ねているらしい。
ルートは次の通り。
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メインは野辺山と軽井沢なので、もっと近いルートがあるのだが、連れが「全線走破キャンペーン(名前忘れた)」に果敢に挑戦していることもあって、このルートになった。行く先々の駅で乗車の証拠写真をとり、スタンプを押すことになっているそうだが・・・。


朝早く長野を出発。ホームで写真を撮った後、まずはガタゴト揺られて松本を目指す。ここいら辺は仕事などで何度も乗り慣れている区間ということもあって、窓の外の景色はほぼ一通り見慣れている。話をしつつおにぎりを食べて一眠りしているうちに松本到着。
到着と同時に車内を追んだされる。乗ってきた電車はそのまま小淵沢方面へ向かうのだが、ご丁寧に車内清掃をするためらしい。その間に松本駅に立ち寄った証拠写真をとる。
10分くらい後に掃除が終わり、再び乗車。一路小淵沢へ。
そして小淵沢に着いた。ここで小海線に乗り換えるのだが・・・・・接続時間は5分。この間に証拠写真の撮影と、証拠のスタンプを押してから乗車しなければならない。しかも、証拠写真はホームの「駅名の入った看板」が見える位置で撮らないといけないことになっていて、その上証拠のスタンプはちょいと離れた改札口までいかないとないらしい。5分でできるのか?
人間焦ると注意力が散漫になるのは必然というか何というか・・・。スタンプを押しにいった連れが駅で迷子になりかけた。小淵沢の駅はちょっと凝った作りになっていたりする。
それでも辛うじて間に合い、発車に間に合った。こんなことをするための遠回りであった。
この時期はちょうどお盆間近の行楽シーズンである。車内はかなり込んでいて、坂が急なこともあってか列車はなかなかスピードが出ない。ディーゼルエンジンのけたたましい音が鳴り響き、饒舌な観光案内のアナウンスもかき消され気味。
が、清里に着くとお客は堰を切ったように降りていった。大変な行列がたちどころにできあがる。それを後目に目指すは野辺山。
そして野辺山到着。なんでも、日本で最も高いところにある駅らしい。駅の案内をみてみると、上位10位のうち9つまでがこの路線にあるそうだ。
それから歩いて「日本の鉄道最高地点」へ。どでかい石碑が建っているので車中からもその位置はよぉくわかる。途中にはひたすら野菜畑が広がる。ちょうどレタスの収穫らしく、どでかいトラクターが後ろにレタスの入った箱を満載して駆け回っていた。とってものどかなところである。こんなところに家を建てて、それなりの回線を引いてサテライトオフィスを作ったら、仕事もはかどりそうな気もするなぁ。
我輩、都会だとか人混みはあんまし好きな方には入らない。
20分ほど歩くと、最高地点の石碑が見えた。そこはちょうど踏切になっていて、高原にはとは思えないくらいの数の人たちが記念写真を撮っていた・・・・・ってそこは線路の上やんけぇ~っっ!!しかも踏切がなっているやん。
列車が近づいているのか、ガタゴトレールがなっている。それでものんきに写真を撮る若者2名。
その人たちが線路の外へ出た直後、列車が通り過ぎた。よいこのみんなはまねしないでね~。(つづく)
Rec/Mix:1999-8-15