2回目の戦闘が始まった。厨房の人手が足りないため、今日はコックとして腕を振るう。
しょっぱなからパスタが売れてゆく。のっけからフル回転。
初日、パスタが好評(?)を博したこともあり、急遽昼はパスタレストラン、夜はカクテルバーというデュアルモード営業に切り替えていたのだった。いや~売れる売れる。原価があまりにも低いので、売れば売るだけ儲かる。(人件費がかからないから?)
そして日はおち、本格営業開始。ほどなく満席となり、前日以上の目まぐるしさである。表のカウンターから、シェーカーを振っていた先輩たちが時折避難してきていた。厨房の方でも、遊びに来た人たちに手伝ってもらったりしていた。
そうして2~3時間くらいたったろうか?少し余裕が出てきたかなナ・・・と思ったそのとき
食材が足りない!!
こんな時に限って注文が来る。うわぁお。
遊びに来ていた人たちも総動員して、食材を調達したり仕込みをしたり。カクテルに次ぐ主力商品のパスタに至っては、手元のコンロだけでは火力が足りないので、アパートで大鍋を使ってまとめてゆでてきてもらった位だ。(それでも一時品切れになってしまった。おそろしや。)
カウンターの方でもお酒のやりくりに苦慮していた。売れに売れまくって、足りなくなりかけたベースもあったとか(後日談)。
♪土曜の晩 給料入った 宵越しの金は持たない俺さ~
などという曲があったが、今日の客は飲む飲む喰う喰う。殊に、サークルなどの団体客が多かったのだが、スポーツ系のサークルだったのか、おつまみメニューが多いのなんの。10人ほどで来ていたのだが、2時間くらいで3万円位は飲み食いしていったろうか?
こういった団体客が次から次へとやってきて、夜1時くらいまではフル回転していただろうか。気がつくと、いつの間にやらテーブルが1つ増設されていた。
夜もどっぷりふけ、丑三つ時になった頃、ようやく落ち着いてきた。いや、一気に暇になった。
やることと言えば揚げ物用の油の保温くらいである。それにしても外は冷える。昼に買い出しに行ったとき、地面に霜柱ができていた。そのくらい冷えている。
ガスコンロをフルパワーにしても、なかなかお湯が沸かない。油もちょこっと目を離すとすぐ冷める。オーダーが入ってから油を温めなおしているとかなり時間がかかってしまう。いつも一定の温度以上にしておかないといけないので、様子を見ながら弱火にかけっぱなしにしていた。・・・・・いつしか天ぷら鍋はストーブのような状態になっていた。
店の外では、一通りお酒の回った人たちがギターを鳴らしながら歌い出している。何故かこういうところでは長渕剛の曲が定番らしい・・・と思いきや、ウルフルズも聞こえる。この時間帯になると、店員たちにもぼちぼち睡魔が迫る。
まず、厨房スタッフがとりつかれた。某先輩がおもむろにシートを取り出してその上にゴロリ。余計に眠くなりまんがな、おひおひおひ。つられてもう一人ゴロリ。眠っちゃいかん、眠っちゃいかん。>自分
場所を提供してもらっている喫茶の店長から戸締まりを任されているので、眠るわけにもいかない。差し入れのラーメンを食べながら、ひたすら耐える。おっと、火の番、火の番。(ラーメンの汁をこぼしそうになったことも何度か)
睡魔は店先の方にも乱入。女性客の応対をしていた某店員AさんとBさん(仮名)、接客の最中にとりつかれ、コックリコックリ。この出来事は目撃者が多数おり、今でも語りぐさになっているとかいないとか。
こんな出来事がと平行して、先ほど睡魔にとりつかれた厨房の2人はKOされた模様。あえなく早退となった。深夜から早朝へと移りつつあるこの時間、お客も睡魔にとりつかれていったのか1人また1人と店を後にしていった。
空が明けかけてきたころ、2日目の戦闘は終わった。そこそこの売り上げらしく、赤字は回避できそうな模様。睡魔との戦いには勝利した、ということにしておこう(つづく)。
Rec/Mix:1998-11-18