KOI-GOKORO

ここんとこ、UNIXや、「藤原博文の館」などのドツボにはまり、「こいばな」の類はす~っかりご無沙汰になってしまっていたことに気付く今日この頃。生身の体はご近所界隈から出たことがないのに、何故か名前だけが日本全国を飛び回る。恐るべし電子メール、恐るべしインターネット。
この状況に追い打ちをかけるかのように、今年の夏は入試があり、久々に缶詰になった。身近なところに女の人は結構いるんだけど、結局今年の北陸・東北同様、夏は来ぬ。来年に期待いたしませう(笑)。まあ、入試の結果が大吉と出たのが幸いだったかな。


さて、この間某所で飲み会があったのだが、その席上でのことである。面子が野郎Onlyだけなこともあってか、話題は自然と女の人が絡んだネタの方へ進み、その折にとある女性のことが話題に上ったのであります。
実はいつぞやの片思いのお相手で・・・・・。面子の中にそのことを知る人は少ないが。
最初のうちは「どんな感じの人?」「年は?」「電話番号教えろ!」といったような、どこにでもありそうな下世話な話だったのが、途中から例のその人をよく知る人が話の席に加わってきて、方向は一変。その人がストーカーだの、思いこみが激しいだの、やばいアブナイだの、言うわ語るわコテンパンに。聞いていてなんだか非常にスカっとしたのでございますです。はい。
まあ当時の私の状況は想像に難くないだろうということで省略するとして、今思い起こせば「何であの人にぃ~?」というくらい不思議、いやいや不可思議なことだったな。当時はどこかのCMの猫じゃあないけど、「まっしぐら」だったのにねぇ(笑)。
大方、というかコテコテというか、まず最初にドキドキに代表されるようななにやらいつもと違うような感覚がして、続いてそれが表情などに現れて、それからしばらくして「あ、この人にほれてるんだ」などという風に気付いたりする。「ひょっとして、これが恋心?」・・・臭さで鼻が曲がりそうだ。あいつに相談しようか、でもたぶん冷やかされるからやめとこ。悩みのつきない日々が続く。
てなぐあいだから、なかなかそのことに(片思いをしていることに)気付かないのだろうか。高速走行していると運転手の視野が狭くなるって言うけど、たぶん500系のぞみ以上のスピードが出ていると思ふ。最高時速350キロ以上だったかな。恋をするとまわりのことが目まぐるしくなったように感じる、という経験者の話もあるけど。
まだ恋なるものについてはよくわからないことがたっくさん残っているけど、いろいろな意味で「恋は盲目」っていうのはまんざらでもないっスねぇ。
「人を好きになる」ってどういうことなんだァ?(大マジ)
・・・などと真剣に考え込んだりしていたりすればするほど、後で振り返ってみたときにそのことがオマヌケに見えてしまうようで。授業の内容はこんな時には全然使えません。
この間、ホームページの改装の際にこの「乱筆御免」シリーズのバックナンバーを片っ端から読みあさってみたけれど、「恋煩い」「夏の日の午後」のあたりを読んでいたら、思わずふきだしてしまった。
あ~、あれを書いていた当時にもあったあった。私自身といい、当時の作品といい、かなりのウエイトを占めているねぇ、KOI-GOKORO(笑)。
燃え上がっていた当時と、冷めてからの現在の温度差。この対称がひどく滑稽。あとで振り返るにしろ、傍から見ているにしろ。片思いとはかくも面白きものなのか?
恥ずかしさがあるのか、そこにあったことがただただオマヌケに思えるのか、はたまた当時は見えなかった物が見えたのか? 過去の出来事、殊に「こいばな」の類をひもとくと、何故か決まって笑いがこみ上げる。単なる懐かしさか、はたまた・・・・・。
いずれこの作品も、何年何ヶ月かたつ頃には笑い話になっているのかもしれない。いや、そう遠くないかも。近い将来にこれを読みながらゲラゲラ・クスクス笑っている自分の姿が容易に想像でき、ちょっぴり背筋に悪寒が走っている。あぁ、俺様っていったい・・・。
恐るべし恋心、いつまでも恋心。ただし、電源入れないと起動できないような恋心は除く。
追記・先ほどの「飲み会の・・・」の件で、先日「それって私のことじゃあない?」という問い合わせのようなものがありまして、ちょっとびっくり。実は「思わず吹き出してしまった」作品を書いた頃の・・・(汗)。
結局問い合わせにきた方とはまったく無関係なことがわかったのだが、インターネットや携帯・PHSが普及した今の世の中って案外狭いものなのかな?(89-9-23)
Rec:1998-9-19/Mix:1998-9-21