富山からの帰省の帰り道は北陸道、上信越道を経由し松本へ向かう。
いつもは有磯海で昼食にしていたが、昨日のうちに餅つきイベントへぷらっと行ってきたこともあり、軽く補給して出発。
消波ブロックをも擦り減らす親不知の荒波と荒波に耐える岩の脇を走り抜け(撮影は助手席の嫁)、一気に姨捨SAまで駆け上がる。妙高近辺は珍しくザーザー降りの雨で、とても雪遊びどころではない。路面状態が雪でなかっただけましかもしれないが・・・
長野市内を通過し、姨捨につく頃には善光寺平にも所々青空が見えるようになっていた。
今回は姨捨SAにて昼食としたのだが、地元の蔵の味噌を使ったラーメンがあったのでそれにしてみた。甘みがあって美味。
この姨捨SA南行き、昨年改装されてずいぶんと小奇麗になったのはよいのだが、レストランが撤去されて全面フードコートになってしまっていた。それ以前がどうだったのかは定かでないが、お子様椅子等が備え付けられている割にはお子様メニューや小盛りなどが全くないという、NEXCO東日本管内にはよくある事案にここでも行き当ってしまった。
結局お子様たちは大人サイズのハンバーグ定食で落着したのだが食べ切るには程遠く、親のところに半分回ってくるという寸法である。
そんなやりくりがつくならまだしも、食器を返却したついでにちらっと覗いた下膳口には同様に食べ切れなかったのか残った食事がちらほら。
同じ姨捨SAでも北行車線側のレストランにはきっちりお子様メニューが用意されていて安心だったのだが、色々な意味で勿体ない。
この日、神通の河原に祭囃子を見る。
爺婆は集落の新年会で早々に出立。お屠蘇気分もそこそこに車に妹夫婦と甥っ子、お子様たちと乗り込み神通川を渡ってファボーレへ向かう。
そこには映画館があり、妹夫婦が引き当てたチケットでお子様たちが映画を見に行くことになっている。2016年の正月にも似たような流れがあったような気がするが、偶然だろうか。
映画が終わるまでの間、店内で「本場の冬物」の偵察をしつつ、初売りで衣類の福袋を購入。雪遊びグッズやブーツなど、冬物に限れば都内におけるホームセンターとデパートとスポーツ用品店とカー用品店を合わせた位の品ぞろえが1か所で手に入る。このあたりはさすがだ。
もっとも、店らしい店が特定のエリアにしか存在しないという点は差し引かねばなるまい。初売りの大混雑の隙間をぬって、スタバのリザーブで休憩。
映画の時間が終わり、初詣に出ようということになったが、寄れたら寄る、としていた岩峅寺の雄山神社は相変わらずの駐車場待ち渋滞。周辺道路が待ち行列の車で埋まっていたほか、常願寺川の河川敷付近の臨時駐車場もちらほらと埋まっており富山らしからぬ、雄山神社のいつもの賑わいであった。よって当初の予定通り芦峅の雄山神社にて初詣とする。
車で山を登ること十数分。雪の量がそれなりにある芦峅もそれなりににぎわってはいたものの、車が停められないというほどではなかった。毎度毎度比較的静かにお参りができる、この場所が富山における初詣の吉例となっている。
そういえば、この日辿ったコースはどことなくクロムクロ の聖地巡礼に近いような気がするが、それは気のせいか。見すぎには違いあるまい。
富山への移動日。
長野自動車道を北上するルートを取り、姨捨から善光寺平は青空とよい眺めに恵まれる。それは上信越道に入ってもしばらく続き、中野ICから北の雪も軽く舞う程度であった。
豊田飯山から北も例年の半分程の積雪とまずまずの路面状態ではあったが、坂を上りきって黒姫野尻湖PAに至る頃には積雪がそれなりに増え、信濃町ICから先の対面通行区間で恒例の渋滞となる。除雪が行き届いているとはいえ、中央分離帯が雪で形作られる程には積もっておりそんな中を遅めの車を先頭にゆっくりと進む。
新潟県内に入っても渋滞は続いており、現道の西側にて拡幅工事は行われているようだが、冬季ということもあってか工事は進んでいないようで、掘られていないトンネルや、橋台のみとなっている橋がちらほら。2018年度開通ということにはなっているが、果たしてその通りになるかは怪しい。並走する18号線の、すでに鋼線の一部破断など満身創痍の妙高大橋に何か新たな変状があれば、上信越道の工事にも追加の進捗があるかもしれない。
・・・といった具合に仕分けの祟りがまだまだ続くのは見えていたので、姨捨SAにて予め長芋の蕎麦で腹ごしらえを済ませておいた。何年か前に、これとよく似た長いものかき揚げを乗せた丼を食べたような気もするが、ボリュームの割に体によさげな素材の集まりなので特に気にしない。
復活したうどパイをお供にドライブ日和の中央道を進む。
一時、うどパイは当時の製造元の閉店により途絶えていたが、作り方諸々の引き継ぎがあったようでこのたびめでたく復活と相成った。
先代の製造元の閉店にあたり余程のリクエストがあったのかは定かでないが、相変わらずのウドの香りがする。
帰省にあたり嫁と自分の実家の仏壇へのお供え物として買ってはあるが、車中のお供用に別途用意しておいた。
期待はせずに応募してみたら思いがけず当選してしまったSolive24のクリスマスプレゼントが来着。
開けてみると、耐水性良好のブーツが入っており、嫁の持っているブーツと随分とそっくりな構造の様子。帰省先での活躍間違いなし。ぱっと見、随分とお洒落な、当方には不釣り合いではないかと思える程の代物のようだ。
この日、この品が来ることは既に宅配業者の通知サービスでわかってはいたものの、これでようやく動き出せる。お子様たちは嫁の実家に一足先に行ってもらっているので身軽といえば身軽だが、これを受け取り損ねるとよくて年越し、最悪の場合返送もありえたかもしれない。そういう意味でもほっと一安心である。
すべての準備が整ったところで末広がりの日に合わせて鏡餅と飾りを展開し、いざ出発。国立府中から中央道に乗る。
もっとも、帰省の運転は後半の北陸上信越方面の雪道に備え、前半の中央道の区間は助手席で体力温存ということになっている。
晴天に恵まれ、渋滞はない。気軽に参ろう。
お子様達を嫁の実家に送り届けた帰り道、お弁当の時間ではあるが、お腹の空き具合を勘案しお弁当より先にアイスクリームで実験開始。
毎度カチカチの車内販売アイスはコーヒーで溶かしながら美味しく食べられるという話を実際に試してみた。
コーヒーは普通のブレンドだが、少量づつかけてみるとアフォガートのような味がする。ホットコーヒーで温められたこともあり、硬いアイスクリームの中心部も難なく掘り抜けた。これはいける。
主に綴るは、食う、練る、遊ぶ。時折親馬鹿。Lolipopはこの輩の道楽にどこまで耐えられる?