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やはりと言うべきか、はたまたよくぞ残ったと言うべきか、全日空より富山~羽田便の減便が正式に発表された。

とはいいつつも地元紙の記事も併せて見て見ると()、一部の便の機体が現行の737から北陸新幹線開業前の767に戻っていたりするのが興味深い。それだけ需要が偏っていたともいえ、過去に利用した際の、最終便付近の混み具合ともそう大きなズレはない感じがする。

そういえば、以前朝の便に乗った際には回りを見渡しても人の頭が見えない位空席の多い777の中でコーヒーを飲みながらゆっくり過ごしていた・・・なんてこともあった。

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時をほぼ同じくして、ANAも機内Wi-Fiの導入を発表した。国内線のほぼ全てのジェット機に導入されるようで、そう遠くない頃合いで富山行きでもお目にかかれそうだ

が、実際の所これが富山~羽田便で使い物になるかは、少々疑問符である。
先日羽田~広島の機内でWi-Fiを使ってみた際にわかったことではあるが、機内Wi-Fiが使える時間は大気の状態が最良の場合であっても滞空時間から離着陸前後5分が差し引かれる。離着陸の際の電子機器の使用制限は、Wi-Fiが使えるようになっても変わっていない。

これを富山~羽田便に当てはめてみると、滞空時間約30分から離着陸前後5分差し引いて推定20分だけ使えるということになる。悲しいかなこのルートの所要時間の結構な割合は羽田空港の誘導路を走っている時間に費やされている。

この機内Wi-Fiが北陸新幹線の高崎~長野、長野~黒部宇奈月温泉の間で小一時間×2回続くトンネル&圏外タイムへの対抗となりうるかは全く想像がつかない。
随分と贅沢な要素を含んだ究極の選択である。

それよりはサポートの手厚さが差別化要素となりそうな気がする。空港内の移動用カートといい、ベビーベッドといい、これに対抗できる設備は、新幹線にも駅にもない。車内に多目的室はあるにはあるが、そこでできることはせいぜいでおむつ替えと授乳くらいだ。