Coffee break

ほくほく線の列車すれ違い待ちの折、匂いにつられて一杯の図。
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デッキから自宅の嫁と娘に早めのおやすみコールを打ち、早々に席に戻る。六日町からトンネルに入ってしまうと、親不知を越えるまではしばらくは圏外が続く。
一頃はよく冷房の効いた車内でホットコーヒーをお供に余り物のペンと余り物のノートを使って記事を書くなどしていたが、移動中に何かを書く気が再び起こってきたらしい。さすがに時間がそれなりに経過したこともあり、お供は廃MDに、筆記用具は使い倒して塗装やパーツが剥がれ気味のケータイに変わった。



相変わらずに見えるはくたかの車内も、時の流れに合わせて結構変わっている。
今座っているこの座席は一頃までは喫煙席だった。前後の車両まで煙が漏れてくる程の盛況ぶりだったようだが、今や全面禁煙。クリーニングがそれなりの回数を経たのか、車内に残り香の気配がない。壁や天井も、電球色の蛍光灯が作用しているのか、一部を除きヤニの色が見当たらない。ひじ掛けの灰皿の跡も部品交換できれいに埋められた様子。
全車両禁煙を案内する電光掲示板も、いつの間にやら8色プラズマから3色LEDに入れ替わっている。
変化しつつも、多くの乗客にとっては何ら気にならない定着ぶりをみせている。
この光景も、何事もなければあと3年少々…となるのかは怪しい。

車中のコーヒー1杯300円、これで手持ちの現金は350円。
まあ、富山駅に到着してから中央郵便局のATMに行けばどうにかなる。この類の大規模郵便局は夜遅くまで開いているのでありがたい。下手なネット銀行の類よりも、郵便貯金の方が断然使い勝手がよい。
はくたかを下り、夜の富山の街を急ぐ。
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