Ring the bell

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期せずして、お取り寄せ中だった自転車が入荷した。予定では2週間程後だったようなのだがキャンセルでも出たのだろうか。ともあれ、嫁の行動範囲はこれである程度広がる。
夕方、一通り涼しくなったところで自転車屋に出向く。一通り防犯登録の書類を終えたところで嫁と娘は一足先に車で帰宅。自転車屋が自宅から程々の距離に位置しているため、試運転も兼ねて乗って帰ることにしていたのだ。


車両自体がそこそこ軽量の素材でできているため、平地かつ乗客無しであれば電動アシスト無しでも十分に走れたが、それでは試運転の意味がない。電源を入れて最小限のアシストがかかる設定にして感覚を鳴らした後、少々寄り道してそれなりの坂道のあるポイントに到着。こういう場所こそ電動アシストの試運転にふさわしい。
先行する別の自転車が立ち漕ぎで息も絶え絶えになりながら坂を登っていく様を見送った後、加速開始。ギアはとりあえず中段にいれておく。
…が、この程度の斜度では電動アシストにとっては朝飯前だったのか、最速ギアに入れても全く坂道を苦にすることなく登っていった。電動アシストの馬鹿力をまざまざと見せ付けられたのか、はたまた娘の乗っていない超軽量状態では電動アシストの出る幕のない程の坂道だったかのどちらかだろうか。自転車にしてはやけに不自然なGのかかり方や走りっぷりおよび音の状態から、それなりにアシストが働いていたようだが。
10分少々で自宅に到着して自転車置き場に止め、先日投入した折りたたみ自転車と並べてみると、その大きさがモンスターマシンにも思えてくる。横に並べると、折りたたみ自転車が丸々隠れてしまった。それもそのはず。今回の自転車はそれなりに部品を継ぎ足せば、3人乗りにも対応できる余裕の設計になっている。

試運転も兼ねた自転車屋からの帰り道、ベルを付け忘れたことに気がついてしまった。今回の試運転コースは住宅街をぶち抜いている。休日の夕方、晩飯前ともなると家路を急ぐ老若男女にもそれなりに出くわすわけで、走行中に何度かよろめく老人や遊び呆けるお子等から何度となく特攻を受けた。
全て予想の範囲内だったためいずれも回避できたが、モーターも含めた走行音が静かなせいか、後ろから近づいていても誰も気づかない。やんわりとベルを鳴らして接近を知らせようにもその手段がなかったので避けるか止まる以外にない、というのも結構きつい。自転車側が的確に止まったとしても、歩行者側がブレーキ音で接近に突如気づく、というのも不幸だ。
無灯火自転車や大人の二人乗り自転車は取り締まりの対象になっているが、ベル無しの自転車がその対象に含まれていないのは謎だ。