Snow-crusted

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国立からの帰り道、空を見ると花吹雪ならぬ霙が舞っていた。いよいよ葉桜という季節にこれは珍しい。
傘をさして歩いていると、霙は次第に雪へと変わっていった。周囲の畑はうっすらと白く染まり、路面は雪が降ったそばからすぐに融けてしまうため滝とも川ともつかない水の流れをあちこちに作っている。
雪も桜も単品ではそれなりによい絵面となるが、葉桜と雪の取り合わせは滑稽なことこの上なし。


景色を観察しつつ歩を進めると、傘に雪が積もりだしてきたのか徐々に重たい感触がしてきた。が、並の雪とは違うのか傘を軽く揺らしただけでは雪が落ちてこない。
いかに雪や強風に強い24本骨の傘とはいえ、限界がある。
頃合いをみて道すがら雪宿りをしつつ傘を見てみると、積もった雪が霙を接着剤として傘に貼り付いたばかりか、折からの寒さでものの見事に凍りついていた。
これでは傘が重たくなるのも無理はない…が、こんな現象は富山の実家にいた頃にも、信州にいた頃にも遭遇したことがない。
この分では、翌朝には路面に氷がはっているかも。