Guidepath

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腹ごしらえの後、上信越道を北へ向かう。北信濃では「一里一寸」ともいう話があるくらい、IC1区間毎に雪が深くなる。ついに信州中野でチェーン規制。本線を塞いでの検問で結構な渋滞である。が、これはまだ朝飯前。
本番は信越国境の北にあった。野尻湖あたりまではまだシャーベット状だったが、妙高まで来たところで突如シャーベットがアイスバーンに化けた。いくら装備は十分かつ雪道には慣れているとはいえ、これでは流れに合わせた走行などできるはずもなく、自車のみならず列全体がスローダウン。事故や落下物が多発するのも無理はないか。


その区間を抜けた後も難関は続く。上越では霰の大歓迎である。幕の如く降り注ぐ霰で周囲が見えづらいだけでなく、霰が車体やフロントガラスに当たる音がかなりの音量になり、それ以外、エンジン音すら聞こえない有様だった。
北陸道に入った後の名立や親不知の強風が大したこと無いように思えた。
一旦実家で荷物を下ろした後、実家近くにある温泉へ浸かりに行ったが、どういう訳か新潟県内以上の降雪があったらしく、除雪が追いついていなかったようだ。その結果、道路はモノレールよろしく進路中央が直線上に盛り上がっており、サイドにタイヤ用の溝が空けてある状態である。こうなると、ハンドルをあまり動かさなくても車はそのレールに沿ってある程度は軌道が修正されるようになる。四駆といえどもその溝から外れること自体が難しい。
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この位はないと雪道という気がしないのは、困り物というべきか。
雪の誘導に従い、実家への帰路を急ぐ。