Law of entropy increase

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年の瀬の週末定例となった小出しの大掃除はパソコンのハードディスクの中身から再開。使用頻度の低そうなものなどを消去もしくはDVDへの書き出しを行う。勢いついでにブックマークやRSSの中身も整理。大抵の物は放置しておくとエントロピーが増大する、というのはどこかで聞いたことがあるような話。定期的に枝刈りをしておかないと整理自体が面倒になってしまい、いつかは破綻する。


続いて窓枠の大掃除。窓ガラスや窓枠窓枠の下部は、雨粒と共にやってきた外からの砂埃などにより、気が付けばベランダ共々あっというまに真っ黒、の図である。この時期は結露で室内の埃も集まるようになっており、汚れ落としには濡れ雑巾で拭きつつ、ブラシで擦りつつの根気の要る作業。背中が痛い。気が付けば日が暮れていた。
締めは食料庫の大掃除。第何弾となるかは忘れてしまったが、この日のテーマ食材は鰹節。
信州の冠婚葬祭ではなにかにつけて鰹節が飛び交う。その余波で我が家にも結構な量の鰹節が滞留中。100グラムパック2つとなると、最早てんこ盛り。酒のお供の厚揚げにまぶしたりなどしているが、その程度で全て成仏できるはずもない。ということで出汁を取ってみることにした。
鍋で沸かしたお湯に鰹節を放り込むだけの作業だが、100グラムの鰹節で出汁をとることはこれまでの自炊では全く無かった。鷲掴みで手元の鍋に鰹節を放り込む様は、昔テレビでよく見ていた料理の鉄人を想起させる。部屋の中は一気に食欲をそそる香りに包まれた。
…はなからわかっていたことだが、これだけの出汁を取るとそれなりの量の出がらしが出る。一通り出汁を取ったあとの出がらしをひとつまみ食べてみると、まだ若干鰹の味が残っている。これを捨ててしまうのは勿体ないし、後始末も面倒だ。当初の予定通り、ふりかけを作ってみることにした。
汁気を軽く絞った後にフライパンで煎って水気を飛ばし、これまた食料庫に滞留していた板海苔と胡麻塩を混ぜ合わせてフードプロセッサーに軽くかける。市販品のような見栄えはないが、ご飯にも、和え物にも合いそうな品ができあがった。
保って一週間と予想し、半分冷凍、半分冷蔵としておいたが、果たして年内に全て消費することはできるのかは定かではない。