Unusual thing

仕事帰りの勢いで、そのままスーパーあずさで都内を脱出。
ある程度都心を抜けて落ち着いたところでビールを空けつつ、鞄に入れておいた切符を取り出す…切符の字面を見た瞬間、目を疑った。
話は発車5分前に遡る。発車間際、ホームの売店で弁当を買ったが、腰の鞄からSuicaを取り出す際に切符らしき物が足下に落ちていることに気がつき、慌てて拾う。指定席の位置は改札を通り抜ける時点で既に憶えておいたので切符はそのまま鞄に入れつつ会計を済ませ、すぐさま列車に飛び乗った。


しばらくしてふと切符をみると、見慣れない文字があることに気付いた。「ジパング倶楽部」だ。年寄り用の切符が何故手元に…?
非常に紛らわしいことに、本来自分が持っているはずの切符との相違点は、その「ジパング倶楽部」の文字と、列車号数、料金欄くらいで、指定席券と乗車券が1枚にまとまっていることや、乗車区間に至っては全く同じであった。座席の位置も、本来の位置からそう遠くはない。
…となると、うかうかしては居られない。車掌を捜し出して切符が本来の持ち主に渡るようにしなければならないが、指定席の検札が省略されていることもあって、車掌は遠く離れた自由席の検札に行ってしまっていた。
週末だからなのかはさておき、自由席はかなり混んでおり、検札にかなり時間がかかるらしい。自由席のデッキに陣取って、車掌が出てくるのを待つのに20分程はかかったが、どうにか切符を引き渡すことができた。大事になっていなければよいのだが…
その一方で、本来の切符はもとから財布と共に腰の鞄の中に鎮座していた。