誤り率

携帯電話・PHSといった移動通信では、電波を使っている。通信回線(電波)に他のユーザーの電波や、雑音などが入ったりして誤ったデータに変わってしまう事が割とよくある。その影響で障害物がないのに話がとぎれてしまうこともまれにある。移動通信の世界では、通話品質を上げるため、「ソフトハンドオーバー」や、「縁の下の技術」などで紹介したものをはじめとする様々な技術・手法が研究され、取り入れられている。
そうして生み出された技術・手法などが有効かどうかを計る物差しの一つとして、「誤り率」というものがある。


1と0のデジタル信号の場合、送った信号と受信された信号をつきあわせてみて、一致しなかった信号の数の割合が「符号誤り率」になる。 CDMA方式の場合は、拡散変調される前の信号と、逆拡散で取り出された信号を比較して「符号誤り率」を出す。
「符号誤り率」と「D/U比(必要な信号と不必要な信号の強度比)」の関係をグラフにしてみると、次のようになる。(このグラフは「符号誤り率特性」とも呼ばれている)
たいていの場合、必要な信号の強度の割合をあるレベル以上にしてやると、「符号誤り率」は一気に下がる。平坦だったグラフが急に右下がりになっているところがそうだ。ここから右の範囲内では送られた信号はほぼ間違いなく正確に受信される。急に右下がりになっている部分が左に寄っていればいるほど、優秀な「符号誤り率特性」を持っているといえ、通話品質もよいことになる。ちなみに、音声通話の際の誤り率の基準は1/100と言われているという。
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なお、実際の通信ではビット単位でデータを扱うことはそう多く無く、複数ビット+制御用の信号で「フレーム」を形成し、フレーム単位で通信の制御を行っていることが多い。このフレームを基準にした誤り率は「フレーム誤り率」と呼ばれるが。フレームの中に修正不可能なデータ誤りがあれば、そのフレームごと「誤り」とする考え方となる。
フレームに誤りが出た場合は、通常そのフレームごと送り直すことになるが、その制御は無線装置側と、ユーザー側のOSやアプリケーション(ブラウザ、メールクライアント等)でそれぞれ行っている。順序としては少量、短時間のフレーム誤りであれば無線装置側で送り直し、その限度を超えた場合はOSやアプリケーション側で送り直す

Last Updated on 2012/05/27