Over the border

信越国境の赤川の関にさしかかった。高校の部活の研修で黒姫に来て以来何度となく通ったこのポイントをよもや再び通ることになろうとは思いもよらなかった。研究室を出て、のんびりと流れる北信濃の風景に見送られて思い出多き信州を後にした…はずだったのだが。
遡ること数年、かつてはこのポイントを北へ抜けると、ケータイには「Rm」マークが点滅し、メールの送受信が一切出来なくなっていた。文字通りの境界線。
初めのうちは橋などなく、葛折りの国道があっただけなのだが、往来を繰り返す度に地面からコンクリートの柱が立ち、先端から腕が少しづつ伸びていつしか信越大橋/スカイブリッジとなっていた。程なく上信越道の黎明橋もかかり、景色は様変わり。


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そろそろおこわの弁当を広げるとしよう。お供はオラホビールのゴールデンエール。