2101

奴が来る。
高田馬場から、奴が来る。
10万馬力の奴が来る。
にわかには信じ難いが今日は2003年4月7日。どうも実感が湧いてこない。2足歩行をするロボットは登場したが、某科学館の学芸員をしている。自動車も電車も地に足が着いているし、車輪もまだある。人々の服、特に肩の部分にはリングが付いていない。むしろ衣服となるものは部分的にではあるがなくなりつつある。沖縄についてはその傾向が顕著なのだろうか(笑)。
これまでに数々の予想絵巻が浮かんでは消えを繰り返してきた。


そういえば、SFでお馴染み(?)の最強兵器、「原子分解砲」は何処へ行ったのだろうか。
身の回りにあるもので最強・最狂の兵器として通用するものが出来ることが判ったということでわざわざ作らなくても良いということになったのだろうか。ハリセンとか寒い駄洒落とか。
未来予想図は結構いい加減なものだったのか、SFで描かれていたもののなかに、そのまんまの形で実現したものをあまり見かけない。今やSF=Sexual Fantasyというのはネタだが、実際問題ネタの世界だけに留まっていると言えるのかは不明。
時間の流れという奴は時に数々の予想絵巻を煙に巻き、時に悪戯をしながら瞬く間に走り去ってゆく。
時間の流れっつーやつは、リングでもループでもなく、螺旋なのではないかと。
時代は繰り返す、というのは余りにも有名なネタだが実際の所同じような出来事があったとしても全く同じかといえばそうでもなく、しっかり何らかのアレンジが加えられていたり適当に荒れ球の如き変化が加わっていたりするようだし。未来の方向に関してはどうだろうか。
時間の流れという奴は時に牙を剥く。適度に気に掛けていないといけない。
しかしここ琉球にいると、なぜか時間の流れから切り離されているような錯覚に陥ることがある。地理の時間に登場した三日月湖。それだ。
よもや沖縄でヤンキー夜露死苦な皆さんを多数見掛けるとは思ってもみなかった。
よもや沖縄の町の各地で数年前の某大学で見掛た空しい看板を多数見掛けるとは思ってもみなかった。
よもや沖縄で「黒い3連星」擬きを見掛けるとは思ってもみなかった。
まだ生きていたのか、エホ○の証人に顕○会。
時間の流れという奴は、間接的ながらその存在を強く感じることがある。
置き土産の存在に気付き、その中身に驚いたそのときに。
何気なしに蓄積していたものが多ければ多いほど。
現在とのギャップに時としてへこみ、時としてお腹を抱えて笑ふ。
いつか私が沖縄を離れるその時、時計の針はどの辺を指しているだろうか。
今日は2003年4月7日。どうも実感が湧いてこない。時間が進んでいるのか戻っているのか止まっているのか判りづらい。
それでも奴は来る。
♪限界を超えてぇ~ ラララ星の彼方ァ~ 往くぞぉ~ (適当な名前を入れる) お酒の限ぃ~りぃ~