ルンです(後編)

このサイト、通常の更新の時以外にもネタが随時追加されているらしく、最近のツッコミに拠ると当サイト内の各コーナーの配色レイアウトが江戸の街を走る『走ルンです』と呼ばれる電車を連想させるらしい。
云われてみれば上部のカラーバーに胴体部のカラーボックス、そして背景を金属系の色にすると時折乗っていた電車になる。
参考までに、『走ルンです』族の車輌は、従来型の電車が軽く40年はもつ造りなのに対し、20年程度でさっさとリサイクルに回せるよう作られた「使い捨て電車」だそうだ。それ故『走ルンです』。


その辺の蘊蓄はhttp://www.ototetsu.jp/辺りに譲ると致そう。
かのサイトを見ていて、一寸した郷愁を感じてしまった。そういえば沖縄にはレールがない。
江戸を離れてはや半年。江戸での出来事も既に血となったか肉となったかゲップとなったかは不明だが、適度に消化され時の扉の彼方へ往きつつあるのは間違いあるまい。人間関係も含めて。
仕事柄人に会うことも極度に少なくなり、隠者生活と書いてむきりょくせいかつと読ませるが如し。
新規投資ゼロで切りつめるだけ切りつめ、つい最近天寿を全うされたCDラジカセの代役はパソコンにラジカセを連結した「なんちゃってCDラジカセ」という有様。
そうまでしてでも将来への原資は確保しておきたいし、ゆくゆく薔薇色の将来と嫁さんを是非とも勝ち取りたい。
近年年寄りを生かすために若者を犠牲にする風潮があるようだが、若者とて人であり、決して『生きルンです』ではない。なってたまるか。
さて、長々と書いてきたが夜もかなり更けてきた。ネタが次々と浮かんでしまい整理もつかず、どこで筆を止めたらよいのか見当もつかない。春なのに、夜が長く感じる。思わず「お別れですか」という節を続けそうになった。これでは実年齢が在る程度露見してしまうではないか、というのはネタだが。
お別れといえばこの時期は人が多く動く。民族大移動とも云うそうだ。
TVCMではさかんに「卒業したらドコモ」と連呼しているが、思わず頭に「この世を(卒業したらドコモ)」とつけてしまいそうになった。
放って置いても近い内にFOMA弁当箱に機種変せざるを得ない状況になるドコモユーザーの皆さんご愁傷様というのもネタといえばネタ・・・で、あるか。
斯様なしょうもないネタを次々と繰り出しつつもこのサイトは程なく7年目に突入しようとしている。脱皮や引っ越しを経ながらも7年となると個人所有のサイトではかなり長い部類に入るらしい。
なお、「実況中継( http://whitewing.bitter.jp/live/ )」の最初の記事は93年3月末のものだが、それはかつて紙のノートに記されていた日記を再利用したものであり、サイト自体の始まりは1997年4月5日であることを断っておかねばなるまい。
昔某所で「ホームページ3年限界説」を目にする機会があったが、これは現在に於いても十分に通用するエターナルな代物らしく3年続くサイトにはなかなかお目にかかれない。更に現在でも更新が程良く為されているとなると不覚にも小生は多くを知らない。(“貴方のお薦め”募集中)
使い捨ての「HP」が多数転がるこの世界にあって、このサイトは『続いてルンです』とでもいうのだろうか。
このサイト、いつになったら止まるのか。3年目を乗り越え、大学卒業に沖縄引っ越しという節目も乗り越えてしまった。沖縄移転により、農繁期を中心とした実家との往復も無くなり、生活スタイルもかなり変わった。
あるバランスからの逸脱は変貌を用意する筈なのだが、沖縄移転の前後では本コーナーに漢字を多用する様になった以外特に変化は見当たらない。
次に控える節目として思い当たるものは自らの結婚ではないかとみているのだが、それすらネタにして踏み越えているようであればこれはもうお腹を抱えて笑うしかあるまい。参考までに結婚を踏み越えたサイトとしてhttp://plaza15.mbn.or.jp/~nyoshika/を紹介しておこう。
尤も、沖縄に居る限り斯様な事象は考え難い故当面は平穏なネタが続くであろう。ケータイが手元に在る限り。
(以上)