sleazy sleazy(後編)

「1・2の次は4」な代物はまだあった。MPEG。
きょうびのデジカメは動画も撮影可な代物もある位で、動画の大半はMPEGファイルとなって記録される。MPEG=動画の記録方法、のような物だがこのMPEGにはいくらか型があり、主なところでは
≫一昔出ていたビデオCD用のMPEG(1)
≫DVDやTV級映像用のMPEG2
≫ケータイや低速インターネット対応のMPEG4
がある。が、MPEG3がない。
実はMPEG3は今で言うハイビジョン級の映像の記録用に開発が行われていたのだが、いざ蓋を開けてみるとMPEG2とそっくりな物が出来上がってしまいMPEG2に吸収されそのまま欠番、と相成った次第である。程なく始まる地上波デジタル放送では、ハイビジョン級の画質を誇るMPEG2の映像を拝むことができるだろう。


ならばMP3は何ぞということになるが、MP3は”MPEG(1) Layer3″の略で、MPEG3とは別物。
MPEGシリーズには共通の特徴があり、見かけ上の「1つのMPEGファイル」は映像・音声・字幕などを別々に記録した複数のファイルの集合体である。
ということでMP3の正体は初期型MPEGの部品である音のファイルなのだ。
時代は繰り返すものなのか、「1・2の次は4」な代物がまた1つ現れた模様。
それはケータイの世界の代物で、21世紀初頭に「第三世代携帯電話(略して3G携帯)」として世紀の大革命チックな華々しいデビューを飾ったはずの「FOMA」である。大金をかけて超高性能のケータイを生み出したまではよかったのだが、出だしがまずかったのか、早すぎたのか、使えないという評判が先に立ってしまった模様。
で、どこが「1・2の次は4」かというと、世間の技術筋では
1→第一世代携帯:アナログ携帯(大昔やってたTACS等)
2→第二世代携帯:デジタル携帯(欧州のGSM規格だとか、日本でしか使えないPDCなど)
3→第三世代携帯:CDMAっちう技術を使ったケータイ(詳細は後程)
4→第四世代携帯:OFDMっちう技術を使ったケータイ(開発中らしい)
ということになっており、FOMAおよびその素になったW-CDMAは第三世代の筆頭格とされている・・・のだがW-CDMAの登場は世界各地で続々延期されている。ヨーロッパでも韓国でも当初の予定ではとっくにFOMAっぽい第三世代携帯のサービスが始まっていたらしい・・・・のだが実際はさにあらずというのは報道の通り。
なお、同じCDMAを使ったケータイでもcdmaOneやその改良版のcdma2000 1xなどは「2.5世代」と呼ばれている。これはあながち当たらずとも遠からずで、実際お隣韓国ではアナログ携帯の次はcdmaOneだったりする。性能面でも第二世代と第三世代(W-CDMA)の丁度中間ぐらい。こちらは「3」ではないためか北米・南米・日韓・オーストラリアなど太平洋沿岸を中心に比較的順調に普及しているようだ??
三は惨に通じるのかはたまたSUNに通じるのか?
心理学の筋では日本人が無意識に選びやすい数字に「3」があるという話を何処かで聞いた気もするが、普段無意識でさらりと流している「3」に注目してみると新しい何かが見えてくるかもしれない。