行き先は足に聞け(鎌倉編)

研究室にこもりっきり(ウソ)で、研究やらコンピューターのお守りやらをしていると、どうもお外へ出たくなる。ただし富山県内は除く(一部本当?)。そろそろ心のお洗濯をと言うことで、2月7日・8日と、1泊2日で横浜・鎌倉方面へふらふら~っとお出かけしてきた。横浜は立ち寄り2回通過1回。鎌倉は初めて。
此度の伴の者は「ブレーキの壊れたダンプカー(仮名)」さんである。この日のために我輩は早起きの特訓を重ね、朝7時50分出立に備えておいたので、集合の5分ほど前に到着し、いつもどおり遅刻したと思わせておいて(をひ)ひょっこり現れて驚かせることができた(をひをひ)。ダンプカー(仮名)さんは「これは何かありそうだ(笑)」とぞのたまひにけり。


江戸と戸塚で列車を乗り継ぎ、鎌倉駅到着。我輩、がっちがちに組まれたスケジュールは好かんのである。ということで事前にガイドブック買って予習をしておいたが、行ってみようかなというポイントに目星をつけておいただけで、スケジュールなんてものはじぇ~んじぇん立ててない。『行き当たりばっ旅』なのだ。あきれるダンプカー(仮名)さん。
というわけで、まずは歩いて「銭洗弁財天」へ。ここで小銭を洗うと、なにやら金銭面でいいことがあるらしい。鎌倉幕府5代目執権のいた頃からの言い伝えである。洞穴ともつかないトンネルを抜けると、そこにはまた洞穴が。財布の中にある小銭を代表して、500円玉2枚を清める。
この銭洗弁財天ではご丁寧にお札を洗っていく方々がいるらしく、鎌倉駅をはじめ自動販売機の類には「濡れたお札は入れないでください」という張り紙をよく見かける。そんなことするのは間違いなくバタリアン共の仕業・・・かな?
すぐ近くの佐助稲荷神社へも行って来た。この稲荷は鳥居のトンネルが見物らしい。鳥居を抜けたお社に気づかず、そのまま山へ登らむとするおぢさん、約1名。
こんな感じで鎌倉の坂道を行き来していると、おやつの時間である。そこで、予め目を付けておいた駅前のとある喫茶店へ入る。店の奥からお花畑を拝むことのできる店だ。そこでどんなものやらと楽しみにしていたホットケーキをいただくことに。このホットケーキが大きいのなんのって。ショートケーキ2~3個分とみた。連れのダンプカー(仮名)さんは結局全部食べきれなかった。食べる前にとったホットケーキの写真を妹さんに見せて、リベンヂしてもらうらしい(ウソ)。
そのあとバスの1日乗り放題チケットを買い、高徳院へ。ここは『鎌倉の大仏様』として有名な所。平日にもかかわらず観光客がいた。この大仏様は海外でも結構有名らしく、見に来た人の半分くらいは中国系の言葉をしゃべっていた。
ここでちょっと気になったり印象に残ったものを3つあげると、まずは境内を飛び回るリス。木から木へ飛び移る姿はどことなく愛くるしい。見ているだけならばの話。つづいて近くの土産物屋においてあった忍者グッズ。ホンマモンの金属製である。刀なんかもあった。鎌倉と忍者って関係あったっけと首をひねる。最後のひとつは、連れのダンプカー(仮名)さんが見つけて赤面していたあるものである。お寺の境内になぜ?と思いたくなるようなしろものであるとだけ書いておこう。
そうしている内にお昼の時間はちと過ぎた。昼飯を食わなくては死んでしまうのだが、この鎌倉という街、中心の方ではほとんどが値の張るお店か甘味処である。ダンプカー(仮名)さんはあんこがてんで駄目なので、我輩が甘い物を食べているところを指をくわえて眺めさせるわけにもいかず、結局ロシア料理の店で落着。
そして再びバスに乗って瑞泉寺へ。初日のメインにと考えていたところだ、というか行きたかった我輩。この瑞泉寺は花のお寺として有名らしく1年を通じて草花が出迎えてくれる。この時期は椿と水仙・白梅・紅梅の入れ替わりの時期である。静かな境内で鮮やかな色彩と香りを堪能。「心の洗濯」というこのたびのコンセプトにふさわしいじゃぁあ~りませんか。
帰りに鶴岡八幡宮(確か、鎌倉幕府の3代目将軍暗殺の舞台になったところやったか)に立ち寄ったあと、お土産を買おうと思ったら時間はもう4時前。というわけでおみやげは2日目に回すことにした。
帰りは乗り物好きのダンプカー(仮名)さんのリクエストにより戸塚から地下へ潜った。あとは京急に乗ると、ダンプカー(仮名)さんは横浜近辺の鉄道全線走破達成らしい。横浜の地下鉄は、国内最長の地下鉄なんだってね~。と言う話をしたり、居眠りをしたり、たたき起こしたりをしながらホテルの真下の駅へ。急いでチェックインして中華街へ急行する。
ダンプカー(仮名)さんの話によれば、中華街はこの日旧正月のお祝いである「春節」の最終日とのことである。宮廷・王朝風の衣装を着た人達が中華街の中をパレードするらしい。
現地へ着く頃にはもう人垣が車道へはみ出さんかにまでなっており、程なく車両通行止め。それと同時に道の両側から人垣が延びてきた。爆竹の煙が立ち込める中(金網の箱の中で爆竹をならしておった)、王様とお妃様と、その伴の者、親衛隊だとか、そんな格好をした人達の後ろを龍が舞っておった。そういや、何度かとぐろを巻いていた。よくからまないな~などと感心しながらながめていた。
そういや、パレードをの真っ最中にディープなあれをしておったバカップルが約1組いた。ドキン、ときた。なんとかせい、というかご立派というか・・・・。どうもこの街に来ると、必ず真正面でこういうのに出くわしてしまう。
此度の宿ではいろいろあって、ワインを2本ほど(サービスで)いただけることになった。というわけで二人で2本を空け、バタングウ。ダンプカー(仮名)さんは、TVの「パラパラ講習会」にご執心だったため、ワインの6~7割は我輩が飲んでしまったような気がする。(つづく)
Rec:2000-02-20/Mix:2000-02-23