2000

こたびの年末年始はいつもとちと違った。例年通り実家へは帰省し、いつも通り年末大掃除をしたのだが、いつも大晦日22時に食べていた年越しそばが昼に繰り上がっていたり、親父殿もお袋殿も年越しの瞬間はおねんねしていたりしておった。そういや、2000年問題への備えか、それともおせち(もどき)の仕込みか、例年以上の食材があった。
そのかわり「紅白演歌ショー」が大音響で鳴り響くこともなく、静かにあつかんと共に過ごすことができた。2000年問題で何かと騒がれながらも、無事年は明けた。いや、一億人分まとめて騒いでいたのはごく一部であり、大半の人は「何それ」だったのかも。


研究室のマシンには暮れにあてられるだけパッチを当てておいたにも関わらず、少々不具合があったようだが、どうもそれは2000年問題とは全く関係ない「仕様」だったらしい。Internet ExploderとOutlaw Expressは予め意図的に隠しておいたので、受信しただけで自動的に感染するとかいうウイルスに感染する事もなく、ユーザーレベルでの支障は全くなし。十数人分の卒論データも無事であった。
どうやらいろいろ騒がれていたのとは別の2000年問題が起こったのでわないかと思われる今日この頃。暮れには水が消えたり、販売制限がかかったりとか、大量のポリタンクの在庫やら食料やらを抱えてどっかの店の人がヒーコラいってたりとか。
そういえば、紙の年賀状がいつもの2倍に増えたこともあって、配達バイトをしていた奴がうれしい悲鳴をあげておった。中には年賀状を川に投げ込んだり、燃やしたりしたのもいたらしい。お年賀コールもべらぼうな数にのぼったらしく、一般回線はもちろんのこと、ドコモの携帯もぜ~んぜんつながらなかったらしい。あ、こりゃいつものことか。
にもかかわらず「娘」はかけまくっては切りの繰り返しをやろうとしておったので、3回目で雷を落としておいた。
そういうふうにして3ヶ日がすぎ、特番続きの番組が一段落し、ようやくいつもの番組がいつもの時間にやってきた。そこで、TVをつけて(音声だけやン)いると、あることに気づく。
このごろCMの頭あるいは終わりに決まった一コマと音、たとえて言うなら薬のCMの「ピンポーン」のようなものをいれるCMが結構出てきたような気がする。
私の記憶が確かならば・・・
・IDO+DDIセルラー+京セラ+日立の「cdmaOne」
・NTTドコモ(関東限定??)
・トヨタ
の全CMの頭もしくは終わりに決まった一コマと音が入っていたはずだ。ひょっとしたらこの類のCMがさらに増えるかも? 2000年型のCMといったところかな?
今年からハッピーマンデーっちうことで成人の日が10日にずれこんだが、従来型の各種報道では相も変わらず若者の乱れっぷりを強調しておる。つられてわしも「近頃の若いもんは」などど口をすべらせてまうやんけ。
このごろ新聞記事の誤植なんぞもめざとく発見できるようになってしまい、困った困った。飯の種でもある携帯に関わることだとか、理科、殊に化け学が関わりそうな記事の誤植がよくわかるようになった。とりあえず、「油を中和」って書いてあればその記事は嘘である(「化学迷答集」by 山崎昶/講談社ブルーバックス を読め!!)。
この年になり、これまで以上にいろんな物事が大きく変わっていくのは間違いあるめぇ。そのうち全国ニュースを紙で読む時代もあっけなく終わるかも。新聞は地元紙に限る。
回りを見渡せば、昨年の後半あたりからだろうか、「2000」をつけたモノが雨後の竹の子のごとく続々現れておる。どういうわけだか知らないが、2000をつけるとなにやら新しいっつ~か、先進的なイメージがしないでもないが、一部には中身がスカポンタンなものもあるので注意。Frontpage2000およびそのシリーズで作ったページは、中身がスカポンタンになるのを確認しております。
成人の日は、自分で生き抜こうとする新成人を祝おうとするのが本来の趣旨だというはなしもあるらしい。
スカポンタンなものに踊らされずに歩いて行くには、やっぱり自分で道を切り開いて行くしかなさそうである。めんどくさいな~。
ならやるな? やだ。
Rec:2000-01-10/Mix:2000-01-11