時間よ止まれ(後編)

研究室に突如やってきた2台のパソコンにNTを吹き込むという作業を行うことになり、七転八倒しながらも、ネットワークの設定を後回しにしてなんとか動作するようになるところまでこぎ着けた。
しかし、ここからがインストールと再起動の繰り返しの本当の始まりだったりする。この先どんなことをやっていったかというと・・・・
・サービスパックのインストール(これがないとIE4が入らない)
・再起動
・IE4のインストール(これがないと2000年問題対応パックが入らない)


・再起動
・2000年問題対応パックのインストール
・再起動
・ビデオカードドライバのインストール
・再起動
・サービスパックのインストール(IE4のインストールで、サービスパックの中身が一部消えていることがあるため)
・再起動
という手順を踏んでいった。再起動の間はひたすら待つしかない。その間だけ時間止まらないかな~などと思いながら、ひたすら待つ。
結構長い時間がたち、一通り終わった。が・・・・・
2台のうち1台はまたまたインストールのやり直しとなる。インストール手順の確認ができたので、全くの無駄骨というわけでもなかったが。
実は、今回インストールしようとしているNTマシンのうちの1台は「ドメインコントローラ」という、ネットワーク上のアカウントの一括管理のできる種類のものである。このほかにも「スタンドアローンサーバー」というのがあり、こっちの方はアカウントの一括管理といったことはできない。しかも、どちらにするかはインストールの際に決めることになっていて、後から変更することはできないというようになっている。
このうち「ネットワークの設定を後回し」にできるのは「スタンドアローンサーバー」だけである。「ドメインコントローラ」を選択すると、インストールの際にネットワークの設定も行うことになる。
というわけで、それまでに得た手順でインストールを進めていったのだが、やっぱりネットワークの設定後の再起動後にコケる。
あららのら・・・?
そこで、試しに研究室で眠っているマシンに刺さっている年季の入ったLANボードをちょいと拝借し、インストール中のマシンに刺さっている新品のボードと取り替えてインストールをやってみる。
すると、どういうわけだかうまくいってしまった。新品よりもこなれた中古のほうがいいというのをどっかで聞いたことがあったが、本当にそうなるとは・・・・・
OS本体のインストールが終わり、サービスパック等々のインストールと再起動を繰り返し、どうにか動くようになった。ここまでで私の役目は終わり、後をこれから3年間NTの管理をやってくれることになっている後輩クンに任せ・・・・・とはいかなかったりする。その後もしばらく細々とした設定などで私にお鉢が回ってきたりして、ほぼ1週間NTにぶん回されっぱなしで過ぎていった。
教訓:NTのインストールはUNIXのインストールよりも数十段複雑怪奇である
NTのお守りはこれだけにはとどまるはずもなく、今まであったNTマシンをこのたびインストールしたドメインコントローラにつなぎ変えたり、複数のマシンに分散していたホームディレクトリを引っ越しさせたりなどなどで、後輩クンと共に半分徹夜ということもあった。
予定では、他のNTマシンをバックアップ用のドメインコントローラとして生まれ変わらせたり、新たにDHCPサーバーを立ち上げるらしい。なんだかいや~な予感がする今日この頃である。ひょっとして、私にとっての恐怖の大王とは、NTのことかもしれない・・・・??
Rec/Mix:1999-6-27