時間よ止まれ(前編)

そいつは突如やってきた。
ある朝大きな箱が研究室にやってきた。中身はパソコン2セット。少し前に、研究室の方で注文したやつだ。こいつを使って研究室内に数台あるのWinNTマシンの管理を一括して行おうという計画らしいのだが、なにやらいやな予感が・・・・そしてここから約1週間にもわたるNTとの楽しい楽しい珍道中が始まった。
ほいきた。NTのインストール。いったい研究室のどこにNTを買う予算があったのだ・・・?と思いながらも取りかかる。実は少し前に、誰も使わないと誰もがわかっているのに某教授の一声でiMacG3を購入したばっかりだったりする。(結局その教授は使いこなせず翌日には置物と化したとか・・・)


どーせNTなんぞWin95,98と似たようなもんだろーと思ったのがそもそもの間違いで、NTなる生き物はWin95,98以上の化け物であった。
マニュアルなんぞないに等しいので、ぶっつけ本番でインストール開始。画面の表示をたよりに手探りで進む。それでも途中まではどうにかなった。そしてネットワークの設定も「Winsアドレス」とかいうやつの設定を除いては95,98のものとほぼというか全然変わらなかったので、さくさくと進む・・・と思いきや・・・・
この手のOSでは、ちょっと設定をいじくっただけで再起動というのがざらなので、ネットワークの設定をいじくった後に再起動。再び起動するまでの時間が非常に待ち遠しい。
待ち遠しい・・・・
どういうわけだか、一度見たはずの再起動の画面が再び現れている。どういうことだ・・・?
Converting File System…?
少々込み入った話になるが、WinNTはインストールの際にWin95と同じFATというファイルシステムを使ってファイルの管理をするのだが、これでは誰でもいろんなファイルをのぞけてしまい、セキュリティがないに等しいので通常はNTFSという、ちょっとしたセキュリティをかけられるファイルシステムを使っている。最初の再起動の際にファイルシステムの変更を行っていたのだ。
というわけで、のっけから数分待つことになる。
そして、インストールが終わるかな~と思いきや・・・・なにやら画面には意味不明の数字がずら~っっ。画面は真っ青。私も真っ青。
なんじゃこりゃ~っっ
「STOPモード」とかいうやつらしい。強制再起動も効かないので、インストールやり直し。どういうこっちゃというわけで7転び8起き式に原因探し。そのうち、ネットワークの設定を後回しにすることでなんとか動作するようになることがわかり、とりあえずインストールを進めて、OSのインストールは終了したかに見えた。(つづく)
Rec/Mix:1999-6-27