油に中和剤

世の中には、間違って伝わっている物事がたくさんある。
新聞を見ていると、時折「海に油が流れ出した」というニュースが出てくるのだが、そこには決まってこんな一文がある。
「中和剤を散布して処理した」
毎度毎度思いっきり間違えてるよ、新聞社。
油を中和剤で処理できるわけがない
マスコミが「何でも中和すれば安全」だなんていつもいうもんだから、丸飲みにして信じ込む人が多数出てくる。
いつぞやの話、暇つぶしに「海に油が流れ出した」ときにはどうするか?(化学的手段)と聞いてみたら、大半の人は思いっきり答えてくれた。期待通りに♪


「中和剤まけばええやんけ」
いやぁ~。思わずふきだしたぜ。
正解は「界面活性剤をまく(石けんの仲間なので石けんも可)」・・・・である。
こんなふうに間違える人が将来「まぜるな危険」の表示を無視して酸性洗剤と塩素系漂白剤を混ぜて、ガス中毒になるんだろうねぇ。化学ナメてると命がいくつあっても足りまへんがな。
ちなみに中和剤は、硫酸だとかアンモニア水のような「酸・アルカリ(強力な洗剤なんかに多いねぇ)」をこぼしたりしたときに使う。ぶちあげた話、中和剤が役に立つのは「水に溶けるもの」を処理するときなのだ。
話は変わって、私の地元富山には「観光資源がない」などと県内県外から思われているようで。
時たま、いや定期的に観光資源についての論争らしきことが起こっていて、「目玉になるものがないなら、昔あった『富山大空襲』なるものの被害についての資料を集め、資料館を建てて大々的にPRしてしまえ~」だとか「戦争を見せ物にするたぁ何事だぁー!」などといった具合である。
ちなみに後者の意見は、私の出身高校で古文を教えていて、定年後の現在も塾講師として現役時代同様「暴れ回って」いらっしゃるという、エネルギッシュな先生のものである。
こんなことが起こるのもまた、「富山には観光資源がない」という誤解がまかり通っているからなのだろうか?
立山連峰・黒部峡谷・宇奈月温泉・おわら風の盆・ほたるいか・しんきろう・チューリップ・・・・などなど、富山県内には割と知られていそうな観光資源があるとは思うのだが・・・・・。
ところがぎっちょんちょん、これらの観光地・名物の類は
み~んな石川県にある
ものと思っている人の多いのなんの(特に若年層)。
このくらいならまだかわいいもので、
富山「県」が石川県金沢「市」の一部
と思っていた輩も少数ながら実在する。誰だこんな間違った地理感覚を植え付けたのは? 明治の一時期、富山県の全域と福井県の北部が石川県の一部だった時期があるのだが、まさかその影響?・・・・・なわけないか。
恐るべし石川県、恐るべし金沢。北陸の若者を引きつける「北陸のへそ」。
「薬(薬売り含む)」と「ますのすし」を出さない限り、富山の存在を納得させるのは至難の業である。もっとも、これらの切り札もコギャル・孫ギャルの類の人には通じるめぇ(笑)。
富山ってーのは、なかなか出てこない県名のトップクラスにいるくらい知名度が低いらしく、業を煮やした県の広報当局が、「ちょっと変な日本地図」を使った新聞広告を出したくらいだ。でも見た感じあまり違和感がない(笑)。
「薬」や「ますのすし」を上回る富山の切り札は・・・・あるのかなぁ?
ここ長野では、富山の「と」の字も滅多に出てこないのが気になるんだけど。お隣なのに。
Rec/Mix:1998-9-16