医師になるには免許がいる。6年も大学に行った上に、キビシ~イ試験を通り抜けねばならない。が、それでも医師を目指す人は多い。
我輩の友人知人の中にもそんな男が約二名。一人は内科、もう一人は産婦人科志望である。だがその動機を聞いたところ、思わず笑ってしまった。当人も笑ってた。
その理由というのが・・・・・・あまりにも「不純」だったからねぇ(爆笑)。
でも「コンピューターのお医者さん」というのはそれなりの条件が整っていれば誰でもできる。いや、条件が整えば「お医者さん」にされてしまうというのが正しいかも。
我輩は、パソコン始めてまだ1年半。初めて使ったのがなんとMAC。DTPをやっているサークルにあったものだ。その1年くらい前から学校のワークステーションでシェルをちょっといじくったことはあったが、MS-DOSはもちろんのこと、「ういんどぉず」に関してはパッパラパー。「がんばれゲイツ君」だとか「パソコン生活つれづれノート」などを読みあさって勉強中である。
こんなことだから、いつの間にやら本業と関係ない余計な知識がついてしまい、パソコン初心者にもかかわらず「お医者さん」になってしまった。いや、されてしまった。誰かの使っているコンピューターでエラーが起こった現場に居合わせようものならば、お声がかかってしまう。いや待てよ、「救急救命士」かなぁ。ま~い~や。
でも、たまに出張の依頼が来ることもある。ことの始まりは1本の電話から。
「パソコン コワレタ タスケテ ミ゛ー」
話を聞いてみると、「ういんどぉず95」の入ったパソコンが起動しなくなったとのこと。当人もあわてていたが、我輩もあわてた。だって~専門外だもん、スタミナ・・・・(脱線)。UNIXやMacの応急手当は何度かあったが、「ういんどぉず」はねぇ。
まさかIE4.0のアンインストールなんてやってねーだろな~だとか思いつつ、現場へ急行。
はいよっと到着、で着いたところはとあるアパートの一室。「患者」は同期の某女史の自宅にいた。何故か入るだけで決断らしきものに迫られるような緊張感。こういうところに「1対1」でいると緊張するねぇ。飲み会なんかの時に大勢でいくと何もないのに。
それはさておき、早速症状を見るために起動してみる。少々時間がかかったが、初期画面、マウスポインタが出てきた。起動完了まであと少し。しばし待つ。
しばし待つ。
・・・・・しばし待つ。
どれくらい待っただろうか。待てど暮らせどマウスカーソルとデスクトップ画面の背景を除いて何も出てこない。アイコンも、ツールバーもウインドウの「う」の字も。
しびれを切らして再起動。こんなことを何度か繰り返す。そのうちに「起動がいったん止まってから特定のプログラムを順序よく強制終了させてやると何事もなかったかのように起動する」ことを発見し、だましだまし起動することに成功した。
よっしゃ~、ってことで起動後にディスクの中身を一通り調べ、エラーを治療。そのあと効果を見るべく再起動しようとしてみたが・・・・・・・
終了処理中にフリーズ。
原因は別の場所にあった。再び「だましだまし」起動して、調査再開。念のためデータのバックアップも取って置いた。・・・でもって色々調べていくうちに、メモリを食いそうな「バーチャルMIDI音源」が起動時にロードされていることを発見。了承を得て音源を外した。すると何事もなかったのようにすいすいと起動してしまったのだ。あ~れ~。
後でわかったことなのだが、そのパソコンにはメモリが16メガしかなかったとのこと。これじゃあ止まるはずだワ。ただでさえMS製品は資源を喰うんだから。
そんなこんなで一件落着・・・とそこへ電話が。また仕事か?
「(依頼人を)襲ってはいねーだろーなァ」
んなわけねーでしょーがっっ!
依頼人にはれっきとしたお相手がいる。医師と芸能人の「ビビビ婚」じゃあないんだから。「ほぞ」の代わりにメモリかもうか、はたまたIE4.0使ってパソコンごと噛み砕いちまおーか。ああ、俺様っていったい・・・・・・・・。
Rec/Mix:1998-7-26