実家で呆けてばかりの正月というのもつまらない。
せっかくの機会ということもあり、富山の環水公園へ行ってみることにした。
電車で揺られること小一時間で富山駅前に到着。地下道を抜けて北口に出ると、何かとかましてくれる富山ライトレールが、鉄道むすめと組んでMoe電車を走らせていた。
それに対抗しているのかは定かでないが、の案内看板には
「水の上だ。べたべた、するな。」
そこが何の空間であるかを考えさせられる、オトナの謎かけ・・・を見たような気がする。その看板に描かれている展望塔に赤い糸電話(ただし冬季休業中)が設けられていることを知れば知るほど、その謎かけの意味が余計に深く思えてくる。
あの空間はいったい何者なのか。
お子様達を誘導しつつ、謎に首をひねりつつ公園に入る。
この環水公園、自分の記憶では運河の船溜まりの跡ではあるが、その位置からして空と陸の交通が一点に集まる、ジャンクションのようなものでもある。
上空を見ると、神通川に沿って降下する全日空機が目に入る。時刻からして新千歳からのもののようだ。
そういえばムスコも「1席」が必要な年齢となっていた。羽田~富山便が実用的な本数であるうちにムスコのマイレージカードを作っておかねば。
空の飛行機を拝みつつ園内を周回していると、噂の「世界一美しい」と評されたスタバが目にはいってきた。
環水公園のスタバ・・・外からはわからない造りのようだが、実際の店内は店の外まで続く長蛇の列である。
限定グッズがあるわけでもないこの場所がピンポイントで賑わうのは何故だろう。
昨今流行っているという、アニメ同様の「聖地巡礼」が行われているのだろうか?
公園の周辺は比較的のんびりとしていても、そこだけがやたらと混んでいる不思議な空間。
そんなお散歩の帰り道は、行きに見送ってきたはずの同じ車輌がちょうど戻ってきたところに行き当たってしまった。こちらの車輌は7編成あり、それぞれ7色に塗り分けられている。休日扱いで動いているものは少ないとしても、出来過ぎたタイミングかもしれない。
ライトレールの起点と終点である、富山駅北口から岩瀬浜までの距離感もどことなく想像がついた気がする。