Irish coffee

[image]
披露宴の当夜。
お泊まり組と若夫婦での軽い夕食会の後、娘は熟睡に入った。豪快なお昼寝をしたとはいえ、昼間かなり動き回ったため夜は身動き一つしない。
それでは、と打ち上げも兼ねて若夫婦とバーに集まることにした。ホテル内のバーなんて何年ぶりかというくらいだが、思い立ったが吉日だ。
銘々で一杯飲みつつ新生活準備や以前の結婚式当日のことなど、とりとめもない話を閉店時間まで咲かせる。全員お泊まりなので気が楽だ。



2杯目に私がオーダーしたアイリッシュコーヒーと、妹がオーダーした苺リキュールのカクテルが、漂ってくる甘い香りに反してやたらと苦い。紛れもないアルコールの、それも結構な度数を思わせる味がする。口にした瞬間に顔が歪んだように見えた様子。
見かけは甘く、実際は苦い。新婚夫婦への警句にしては、絶妙過ぎる。
どうせなら、西原画伯が新婚夫婦「りこん」の色紙をに贈る位の派手な仕掛けを用意すべきだったか。彼らにまだ耐性があるとは思えないが。