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数週間前に、知人よりメールがあった。曰く、結婚する、と。
それから暫しの月日が流れた。

この月にしては生温かい夜風に吹かれて歩く。
こんな夜には、というわけではないが若干飲み物のストックが欲しい。
コンビニエンス・ストアで引き当てた紅白のワインのチケットを手に、何を飲もうかと考えながら自宅に帰り着く。
ポストを見ると、封筒が一つ。
先日の知人からだった。
暮れに披露宴を挙げるのだという。
受付役の打診があった際に内諾は出しておいたが、返信もしておかなければ。



一通り案内状を見終えた時には、何を飲むか決まっていた。
プレモルを開けよう。
そう。こんな夜には。