Japanese talk show

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実家での、草刈りやアナログCATVのSTB撤去などの諸々の作業を終え、連休の半ばながら空路帰京。
機内では吉例に従い落語チャンネルを聴取することが多い。沖縄在留時代に頻繁に空路を利用するようになってからの習慣だ。
昨今ではケータイも電波OFFにしておけば安定飛行中は利用できるようになったようだが、それでも離着陸中は諸々の電子機器や電波を発する機器同様の利用制限を受けるため、それらの制約を全く受けない機内オーディオサービスはいつのまにやら空路の良きお供となってしまっている。子供向けから洋楽邦楽クラシックまで一通りの番組は揃えられているが、なぜか落語チャンネルがツボにはまっている。同じく機中で聴取できるAMラジオが富山上空では環日本海各国との電波干渉により使い物にならない、というのも作用している。



今回の演目は「佐野山」。
あまり落語や相撲には詳しくはないが、この名前には聞き覚えがある。それもそのはず近年現役引退したばかりの千代大海の現在の親方名である「佐ノ山」の名前の元となった力士だからだ。
この噺、大まかには対戦相手の力士の親孝行のために時の大横綱が一肌脱いで生涯一度きりとされる八百長相撲を打ったこと起点に憶測が憶測を呼んで様々な事が起こる話だが、馬鹿笑いするようなインパクトはないが、じわりじわりと笑いのツボを刺激されたのか聞き入るにつけ本来の噺にここ最近の出来事が重なって聞こえてしまい、笑いを押さえるのに必死の図。傍から見れば奇異に映ったに違いない。

落語は時として軽妙な言い回しの中にチクリと風刺を効かせて警句を発してくれる。今回の噺には笑いはとりつつも時代を越えて妙に納得させられる部分が多々あった…というのは考えすぎかもしれないが、この噺は自戒とともに記憶に留めておくとしよう。
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