Deep-fry

嫁の実家から新たなリンゴの山がやってきた。昨年末に一箱分を煮て消化したかと思えばこれだ。コントにしてはできすぎている。
放置しておけば状態は悪くなる一方だが、幼児を含む少人数世帯とあっては煮て体積を若干減らしたくらいでは消化が追いつかない。
…ふと、先日の「きょうの料理」で自家製切り干し大根が出来るまでの過程を思い出した。ボウルてんこ盛り程あった大根が、1週間程乾燥させていくうちに両手で掬える位にまで嵩が減っていく…という内容だった。メインはその切り干し大根を使った京のおばんざいだが。


そこに知見を得てリンゴチップスの作り方を漁ってみたが、その素材の特性故か1時間以上じっくりオーブンで焼いたり、干物用の網に並べて1週間干したりと、およそ我が家では対応のできない方法が続々と釣れ上がる。曰く、油で揚げるよりもヘルシーなので…のオンパレード。
なんだ、油で揚げる手もあるのか…ということで早速天ぷら鍋と油を引っ張り出す。自宅にあってなかなか出番がないだけに、たまには使ってやらねば。
リンゴの山の中から古そうなものを5~6個選び、皮と芯を取り除いて5mm位にスライス。試しに少量づつ揚げて天ぷら鍋での感覚を掴めたところで、本格的にリンゴスライスを放り込む。
最初は鍋を埋め尽くさんばかりの量であったリンゴスライスも、揚げている内に水分が抜けてかなり薄っぺらくなってしまった。ボウル2~3個分のリンゴは結局の所ボウル1個分のリンゴチップスに化けた。嵩は減ったが甘みは油には溶け出していないらしく、甘みはより濃厚になったようだ。
しかし揚げ方が足りないのか、はたまた蜜が飴状に変化したのか、リンゴチップス同士が所々くっついている。リンゴチップス、というよりも大学リンゴといった感触の食感である。水分を抜いて嵩を減らすという課題はこれでクリアだが、レシピとしては研究の余地アリ。
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