Filing taxes

毎年吉例のごとくやってくる、確定申告用の帳簿付け。農業を営む実家のものだ。
これまでは比較的簡易な白色申告で済ませていたが(もっと計算が簡単な制度もあるにはあるが実際の収入に見合わない結構な税額を徴収される…という話)、実家の親父も定年を越えてからかやる気が倍以上になったのか、青色申告が必要になる位の規模拡大を図ろうとしているようだ。
そこで課題となるのが、税の申告額の計算方法。8年程前からexcelの表に適当な足し算引き算の関数等を埋め込んで白色申告用の収入支出や設備の減価償却を比較的まともに計算できるような手製のツールを使っていたが、青色申告ではそうはいかない様子。手続きに必要な書類を揃えるには簿記3級程度の知識…そんなものは世間様の農家で備えている方々はそういない。


…ということで実家からは会計ツールの購入やセミナーの受講の勧奨が多数来ていたが、そういう代物に一度手を伸ばせば初期投資はもちろんメンテナンスやバージョンアップ対応で毎年結構な手間と金がかかるのがお約束。価格にピンからキリまであることを差し引いても、一升瓶やフルボトル級の相応の酒が買える、というからなおさら馬鹿馬鹿しい。
その割にはそういったツールは自由度も使い勝手も最悪というのもお約束。費用対効果など望むべくもない…というのは我が家だけかもしれない。
はなから金をかける気はないが、おざなりには出来ない…ということで、検索をはじめよう。キーワードは「青色申告」「フリー」「農業」の3つ。
そこから適当に絞り込みをかけていくと、excel上で青色申告の計算をきっちりやってくれるツールが釣れた。しかも、税理士事務所で作っているというから、それなりの動作は期待できる。
本体は無料、マニュアルは有料となっているが、試しに前年度のデータを使ってマニュアル抜きで計算してみたところ、使用感覚はこれまでの帳簿付けと殆ど変わらなかった。過去数年間にやっていた帳簿付け作業でなにげに青色申告っぽい計算方法が身に付いていたのと、件のツールの出来がかなりよかったのは大きい。
やっぱり、有料アプリケーションを使うのは馬鹿馬鹿しい。ただしATOKは除く。