結構な週末だった。
娘から授かった風邪は熱や咳はもちろん腹にまで至った結果、まともに動けるようになるまでに延べ三日はかった。並の薬石は功薄く、欲望の助太刀で風邪退治が必要になる程。病は気から、を地でいっているかもしれない。
嫁は忘年会で鰻コース料理を食べたいとの一念を、私は土曜のジムのダンスプログラム時間で一踊りしたい、との一念をそれぞれ必要とした。ある意味、欲望の力は素晴らしい。

ジムからの帰宅後、早速夕食の支度にかかる。材料はジムに出かける前に大量の白菜を中心とした具材を刻んでおいたので、あとはそれを炒めて適宜肉と合わせ、中華丼風に仕立てる。
娘が寝静まった後、その中華丼と嫁が予め買ってきておいたエチゴビールのレッドエールを開け、復調を実感する。エールならではの香りに、パンチと呼びたくなる辛みを感じることができた。味覚や嗅覚はそれなりに戻ってきたようだ。
この調子で週明けに完全復調していれば言うことなしだ。