ER (another plant)

その日は朝から様子が変。
夜明け直後の涼しい内にと草刈りを始めたはよいが、梅雨明け直後の夏空に誘われて滝のような汗が続き、適宜水分を補給しつつ対抗したが、気温の上昇には抗しきれず10時には撤収。畦草を手押し草刈り機で薙ぎ払うだけの単純作業のはずだが、知恵熱も出たらしく頭痛が出てきた。日がかげるまで一休み…としてはみたが異状は既に発生していたらしい。
頭痛が止まらず吐き気も出てきた。体温調節がうまく入っていないのか極端な冷えと極端な暑さを交互に感じるなど正常な状態には程遠い。急遽当番医に担ぎ込まれるに至る。そこは当地の救急センターでもあったが。


電話連絡の後に窓口に赴くと、待合室の繁盛ぶりが目に入ってきた。咳き込む親子、足の怪我なのか歩行もままならない若者、立っているのが不思議な位の症状ながらも一人車で来院したという年配の猛者など阿鼻叫喚というほどではないが、ただの外来とは一味違う雰囲気。
待ち時間の間に計った自分の体温測定結果は平時並みだったが。
診察を受けて薬を処方され、今回の処置は終了。熱中症に風邪を併発していたようだが、水分を小分けで補給しつつ頭痛と吐き気を抑えて快眠できれば一晩で回復できる、との見立てだった。

会計を済ませると、待ち行列は軽く倍に伸びていた。連休なのか夏休みだからなのかは定かでないが、待ち行列の大半は親子連れ。出発が遅れていると、どうなっていたやら。
翌日は列車で帰京ということになっている。医師からは支障なしとの診断がでているが、油断禁物であるのは間違いない。