Breakup

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先日、我が家での一線を退いたCFカード2枚。適度なデータ消去を施してあるためそのまま不燃物として出してしまう、というのもありだったが、どうせなら中のデータを完全に復元不可な状態にしておきたいこともあり、破砕を試みることにした。
…そのためには内部の構造を大まかに把握しておく必要がある。
CFカードはそれ自体を直接機器に挿したり、もしくはアダプターに挿したりするため、周囲を頑丈なプラスチック部品で囲われている。本体自体も、結構丈夫な金属板で覆われている。人の手でつまんで抜挿ししても、その頻度にもよるが大概はびくともしない。


周囲のプラスチックをペンチで摘み取ったり、小刀で削り取ったりしていくと、金属板の継ぎ目が出てきた。それをペンチで外してやると、金属板の中からはメモリ素子らしきものと端子が半田付けされた基盤が出てきた。そこには日立マークの随分と豪勢な素子がつけられていたが、この大きさで今使っているmicroSDの1割にも満たない容量しかない、ということに隔世の感すら覚える。それでも購入した10年程前の時点では、相応の値段がしたから大したものだ。
メモリの大まかな位置を把握できたところで、左右から基盤上のメモリをペンチ2本でつまみ、そのまま基盤ごとへし折る。黒いプラスチックケースの中に入っていたメモリ素子が一部剥き出しになりながらも砕けていくのがわかった。飛び散っていった部品共々、儚さを感じさせる。
もう1つのCFカードもそれなりの構造になっていたようなので、分解をすることなく直接本体ケースごとへし折っておいた。
これでよほどの大金を積まない限り、CFカードのデータが引き出されることはあるまい。
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願わくば、こういったものもリサイクルのルートに乗っていると非常にありがたいのだが。