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止まらぬ破壊の連鎖。今度はキーホルダーがちぎれた。
鞄から取り出した鍵束の手応えに異変を感じて手元を見てみると、リベットか何かで止められたユニバーサルジョイントのような部品がものの見事にすっぽ抜けていた。
気合い一閃ではめなおすことはできるが、軽く引っ張ると再び抜ける。実用的な強度は最早残っていまい。
連日、自宅及び仕事場の机の鍵を引っ提げて通勤ラッシュにも適度にもまれ続けていた故、致し方あるまい。何年選手になるかも忘れてしまった。


幸いにして、静電気緩衝材がキーホルダーっぽい大きさでぶら下がっている。当面の代用は効くだろう。
そういえば通勤鞄の取っ手も、導入から半年と経たずに合革が剥げてきた。某所の挙式の引き出物として流れ着いたその鞄は『KANSAI NEW YORK』と刻印が打ってあるが、物持ちが比較的よいことになっている我が家にあって、その刻印は本物かと勘繰りたくなる程の早い壊れっぷり。
あまりにも早い。果たしてどこまで持ちこたえるだろうか。

次に壊れるのは何だ?