Meta fiction

仕事は電気設備点検に伴うサーバー類計画停止に乗じて早々に切り上げ、列車に飛び乗る。
今週末は隔週定例の、家庭のメンテナンスだ。今のご時世、家庭に無関心、とはいくまい…というのは単なる方便だがこの定期出張もよく続いている。
娘がいずれ自らの元を離れていくことがわかっているにもかかわらず、よく関与する気がおこるものだ。
何年か先、かつての自分がそうしたようにどこの馬の骨とも知れぬ輩が『さらって』いくのだ。


いずれ来るであろう恋じゃなくなる日、その日に何を見ているかを想像しただけで、何故か笑えてくる。
これは喜ばしいことなのだ。笑わない方がおかしい。
一通り笑いをこらえきったところで晩飯。
釜に入っていない釜めし弁当というのも謎掛けじみた話だ。
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