Aftermath

お仕事で出向いた某駅前の通りに、朝からやたらと長く無秩序な行列が出来ている。あるものは酒をのみ、またあるものはタバコをふかし、中には路上ながらUNOに興じる者も。そしてその行列はとある建物に沿って路地まで続いており、その路地は行列にほぼ占拠され、車が入り込む隙間もない。
件の建物とはパチンコ屋であり、新台入れ替え日であった…が、これほどの行列は見たことがない。サミットの警備で大量に警官が動因されたために、作業実施に警官の立会いを必要とすることになっているパチンコ台の入れ替えがサミット期間中は自粛されており、それが明けて台の入れ替えが可能になったという仕掛けだが、相当な期間台の入れ替えが止まっていたのだろうか。


その周辺は翌朝はいつもどおり人影はなくなっていたが、よく見ると側溝の排水口がタバコの吸殻で占拠されていた。いつになく量が目立つ気がする。
この店に限らずパチンコ屋という代物はエコとは程遠い、百害あって一利無しの代物のような気がする。
窓が閉まっていても漏れてくる程の店内の大音響、店内店外の大量の電飾。中にはUFO騒ぎを起こすのに十分な明るさのサーチライトを夜空に放つものもある。店内にはサーバールームを思わせるほど大量に配置された大量のパチンコ台があり、いずれも大量の電子機器を搭載している。発熱量もパソコン以上の相当なものになるに違いない。冷房や空調もかなり強力なものを入れているはずだが、時折出入り口から焼き鳥屋のような煙が出てくることもある。派手な広告を高頻度で打てるということはそれなりに儲かっていることになるのだが、競馬や宝くじのように収益が公共の用途に回ることもない。
いっそのことパチンコ屋を全廃すると、相当な量の消費電力やゴミが軽減できそうな気がするのだがどうだろうか。そろそろ市中の電力不足が気になってくる季節になる。