Comprehensive knowledge

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恒例というべきか、今年も都内某所での初釜にお声がかかった。
初釜とはいえ稽古も兼ねており、今回は「数茶」が行われた。子供の頃から親の稽古によく付き合ってきたが、さすがにこれは見たことがない。
何かと思えば、ゲームの要素が加えられたものと言うべきか、予め列席の面々で札をひいて座席順を決め、さらに別の札をひいて交代で茶を点てつつ飲む、ということをやっていた。


全員が茶を点てる作法を身につけておかねばならない高度な芸当、ということで私はギャラリーだったが、茶道にこういう遊びの要素が織り込まれているということには驚いた。
この他にも合間合間などに鏡餅と連獅子のつながりや、実家で正月に天神様の軸が掛かる所以などの話があったりなど自分にとっての新発見が多数あったが、平たく言えばこういった話をするための雑学も茶道を嗜むための大事な材料という話。どうりで戦国時代などに茶道が社交行事によく使われるわけだ。
茶道に限らずこの類の習い事は奥が深いとされているが、茶道と日常生活がかなり近いところで関わっているというのが本日の目から鱗である。
今回の飾りに使われた青竹の花瓶も、日常よく行われている、とある方法を使って切り出した直後の青さを1年程保持しておいたという代物である。その方法は私も日常でよくやっている。流石に青竹にその方法は適用したことがないが…