スーツを新造、投入することにした。最も古いものになると投入時期が大学の入学式まで遡るためか所々くたびれているようだ。悠に10年は経っている。袖の長さが合わないような気がしていた。
加えて、沖縄にいる間に一部が虫にやられていた。彼の地はスーツを殆ど必要としない。代りに「かりゆしウェア」を着ている。実質アロハシャツと言換えてもいいだろう。余談だが、かりゆし、即ちお目出度い、という意の現地の言葉だ。
ということで紳士服店へ赴き、サイズを合わせてみたはいいのだが、体型が若干変っていたことが解った。３年前の前回新造時までは痩せ型だったのだが、今回の採寸の結果では上半身は普通の体型になった一方で、下半身は更に細くなっていた。

沖縄にいる間に体重が激減したため、下半身が細くなったのは説明がつくとしても、上半身、特に肩幅が広くなったのはどうしたものか。野良仕事をしているとはいえ相変らず筋肉量は少ない筈なのだが…。
おかげで、裾直しに加え胴回り削りの行程も入ることになった。靴以外にも、サイズ調整の困難な部位ができてしまったらしい。