After contest

日曜夕方の富山駅は、いつもならば帰省、出張等の帰りの人たちとその見送りか、旅行客が殆どだ。
今日は勝手が違った。やたらと賑やかだが、顔ぶれや年齢構成からしてまず旅行客ではない。服装からして新婚旅行の見送りということはありえない。スポーツの応援ならば、臨時列車が出ている筈だ。話の様子からして、何かの同業者らしいのだが…。
手荷物を見て、漸く状況がが飲み込めた。鞄に包まれた太鼓、クラリネットに、折り畳まれた幟。それから竹刀位はある大きな扇子や旗のようなものとか。刀はもちろん蒲の油売りに使うものだろう。彼らはチンドン職人だ。


前日まで恒例のチンドンコンクールが開かれていた。戦後間もない頃から続く、チンドン職人の競技会のことだ。
ある意味、奇祭かもしれない。諏訪の御柱祭とは比較にならないが。