Emergency on track 1

いつものように電車で帰る。
もとより子供で騒がしい車内は、金曜になると酔っ払いで必然的にノイズレベルが上がる。こういうときには攻撃的なギターサウンドがよく効く。
下高井戸に着いたところで、突如けたたましいサイレンが唸りを上げる。聞き慣れない類の音ではあったが、火災を想起させるその音色に思わず身構える…が、少々様子が変だ。火災にしては避難を呼びかける放送がない。よもやあのガスではあるまい。
真後ろでは駅係員と野次馬が走っている。向いのホームでも、それらしき方向を指差す姿がある。方向からすると、車体の下、酔っ払いが隙間にはまったのだろう。騒ぎもそれほどではなかった。


数分後、サイレンは止んだ。転落事故発生との車内案内があり、程なく発車した。
転落事故程度でよかった、というべきなのだろうか。
このご時世、日本人であろうとなかろうと、何をしでかすか解らぬ輩は少なからず存在する。