The final day in Okinawa

2:00 帰宅。シャワーを浴びて仮眠を取る。
どれだけ飲んだのかはわからないが、泡盛の水割りが入ったグラスを抱えたままうとうとしていたらしい。大したものだ。
7:00 目が覚める。少々寝過ごしたかもしれない。
慌てて引越の最終準備を始める。ひとまず鞄にいれるものと単身パックに入れるものは分けておく。
事前に届けてもらったハンガーボックスの使い方は、終ぞ解らず仕舞い。
9:00 業者到着。準備は間に合わず。業者が運び出す傍から詰め込んでいく。とはいっても、小物が少々に、冷蔵庫と洗濯機といった、梱包に人手を要する大物が少々。1時間少々で運び出しは終わった。ハンガーボックスも、使い方を教わりどうにかなった。


後に残った部屋は、埃が酷い。乾拭きではどうにもならず、水拭き。少しはましになったか。
11:00 キッチンシンクを洗っていると、大家が来た。前日電話しておいた。
退去前に部屋の中を軽くチェック。シャワーカーテンの寿命が来ていたらしく、交換。あとは特に問題なし。後でハウスクリーニングをかけるため、掃除は最低限でよかったらしい。
水道料金の精算と鍵の返却を済ませ、転出作業は終了。押入から鞄に詰めていく荷物を取り出し、適当に纏める。さらば潮風漂う館。
12:15 ゆいレールにて空港へ向かう。石垣島行きは14:00。昼食の時間は多少なりともあるだろう。
途中、最前列のシートが空いたため、移動。ジェットコースターにも似た眺めも暫く見ることはない。有期か無期かも定かではない。
12:40 空港到着。発券機にカードを通すが、事前に予約して置いた便の内、羽田行きの分しか表示されない。
窓口へ問い合わせると、石垣往復の予約は入っていたが、往路が欠航となった。故障による機材繰りの煽りを食ったとのこと。幸い、少し早い時間帯に振り替え便が確保できた。よしとしよう。
出発時間が早まったため、出発ロビーの売店で沖縄そばをすする。期せずして引越そばとなった。
14:00 手荷物のうち、貴重品以外は全て東京行きの方へのせておき、石垣島行き振り替え便に乗る。そろそろ宮古島上空にさしかかった。ここで、記憶を手帳に落としておく。
この先、何が起こるかは予想がつかない。
14:40 予定より早く石垣空港到着。辺りをふらつくのも悪くない。
滑走路脇に微睡む牛が気になる。石垣牛はかなりタフな奴かもしれない。
15:30 吉田氏と合流。今回の石垣島のガイド役だ。
早速、最低限行っておきたかった、砂浜へ向かう。1年半越しの宿題、砂時計用の砂集めだ。
行き先は、石垣市街地とは山を挟んで向かいにある、川平の浜だ。ここの陸側の砂が、粒が細かくてよいとのことだ。
地ビール探し、というのもあるが、それは時間が許せばの話。空港で売っているのを前回行った際に確認しているし、通販で取り寄せというのもできる。泡盛も然り。
16:10 名蔵のとある食堂で、牛そばをすする。牛肉のモツ…沖縄では中身と呼ぶ…を煮込んだ「牛汁」に、八重山そばの麺が入ったものだ。なかなかよい。
沖縄の汁物の基本は薄味だ。牛そばの味は、その黒い色からは想像も付かない。勿論全部飲み干せる。
よく似た色の関東のそばつゆは、塩辛くて口も付けられない。
16:40 出発前に、お奨めと聞いていた泡盛の工場へ行く。普段は試飲できるそうだが、今回は生憎改装中。次回来訪時の宿題、かもしれない。
織物の店にも寄る。県知事殿ご愛用の地場産ネクタイも置いてあったが、桁が半端じゃない。
沖縄では、銀行や官公庁を始め、様々なところでアロハシャツを着ている。もとい、「かりゆしウェア」と呼んでいる。元々は地元の生地で作った衣類を着ようという趣旨で「かりゆしウェア」着用を呼びかけていたのだが、いざ蓋を開けてみれば、地元素材だと1着が軽く万単位となるためか、役員クラスを除いては、大半が台湾辺りからの輸入アロハシャツを着ている。
どうでもよいことだが「かりゆし」とは、沖縄の言葉で「おめでたい」という意味がある。
17:00 2軒目の泡盛工場へ行く。併設の博物館で、かつて手作業で醸造していた頃の道具や工場の中等を見学し、試飲コーナーへ向かう。
3,10,15,20年と寝かせた泡盛、古酒の経年変化を味わえるコーナーがあったが、ひとまず私にもわかる範囲のものだった。歳を経る毎に丸みというか、甘みが増すその味は、自らにも相応の年齢を要求するもの…かもしれない。
今回は、普段から方々でよく飲まれているというものを買って帰る。1年ものの、文字通りの泡盛だ。
17:30 市内に戻り、地ビールレストランへ入る。4種ほど作っているとのことで、お試しセットから入る。黒のデュンケルと、辛目の白ヴァイツェンが口に合ったらしい。
石垣島へ行く口実が出来たのは間違いあるまい。いいビールだ。当然の事ながらここでも3本ほど買って帰る。
18:00 予定していた行動は全て終了した。出発まで少々時間があったため、軽く飲んでいくことになった。
途中、グリーティングカードの作り方の話になったが、それがOutlook Express特有のものであると気付くまでに時間を要した。まだまだ勉強が足りない。
19:50 搭乗手続きを済ませ、出発を待つ。不意にアイスクリームが食べたくなり、売店へ向かう。
丁度受け取ったところで、搭乗の案内。機内へは持ち込めない為、慌てて食べる。当然頭痛が走る。かき氷を食べた際によくある、あれだ。
沖縄のアイスクリームは、殆どがブルーシールのものだ。…米からの移入品だが。
21:00 那覇空港に着く。ハードな割には悪くない1日だった。しかし今日の終わりにはまだ早い。
最終便に乗り損ねたら、そこでアウトだ。荷物は既に昼の内に乗っている。
22:00 沖縄は既に雲の彼方に消えた。深夜便ということもあり、機内の明かりは落ちている。
読書灯をつけて、午後の出来事を紙に落とす。流石にケータイから打ち込むわけにもいかない。
毎度のことだが、乗り物の中ではなかなか眠気がこない。いつぞやの夜の新幹線では水割りを売っていた。対抗しているのかはわからないが、機中でワインも売り出すようになったらしい。
23:30 羽田到着。手荷物を受け取り、モノレール乗り場へ向かう。終電の時間が気になる。
那覇空港で切符を買っておいて正解だった。切符売り場は列が出来ており、動きが鈍い。
あとは適当に乗り継いで王子駅近くの仮の宿へ行くのみだ。
24:15 どうにか宿に着いた。長い1日だった。飛行機に乗るのは当面御免被りたい。