こたびはいつもと趣向をかえて割とまともな方のネタをひとつ。
何気なしに明かりをつけるときにチカチカとまたたく。その直前、別の場所でも一瞬チカチカ。それが点灯管‥‥‥というやつで蛍光灯についている、指先くらいの大きさのアレだ。これこそが此度の主役。
いつも蛍光灯がつく一瞬しか光らない点灯管。なぜにこやつは存在するのか。それは蛍光灯の仕掛けとも少々絡んでくる。
蛍光灯の中は見ての通り(一度や二度は割れた蛍光灯の中を見たことがあるかな?)内側を白く塗ったガラス管の両端に電極がくっついている。電気はその中を「飛んでいる」のだが、その電気を飛ばし始める際にちょっとパワーがいる。雷様くらいのパワーだったか。
そのパワーを生み出すののに使うが点灯管というやつで、中には2つほど特殊金属の電極がついており、その電極は普段は離れているが温度が高い時だけくっつく。詳しくは省略するが、点灯管がちかちかしているときに出る「雷様」の放電の時にできるもんのすごいパワーを借りて蛍光灯を点灯させる。
放電が起こると、ものすごい熱が出るとのこと(ちなみに雷は3万度)。これだけ熱けりゃ点灯管も焦げる。ガラス製の点灯管を見てみると、新しい物はほとんど透明だが、古くなってくるにつれて黒ずんでくる。 どこにそんな煤があるのかと言えば、それは点灯管の電極から出ているらしい。3万度にもなりゃぁ、金属だって溶けますって。この煤はそうしてできた錆の類かな。
黒ずんだ点灯管の中の「雷様」は弱っている。電極などに煤がついているためにうまく電気が流れず蛍光灯をつけるだけの力を出せない。
ほら、スイッチ入れてもブーン、チカチカ、ブーン、チカチカ、の繰り返しで蛍光灯がなかなかつかないこと、あったでしょう。このとき、蛍光灯の方でもひっきりなしに「放電」がおこっていて(端の方が赤く光っているのだ)、そのまま放っておくと点灯管と同じように黒焦げになって、おしゃかとなる。
これを防ぐには、黒くなった点灯管をさっさと取り替えてしまうのが一番。ほーすると、蛍光灯もすぐつくようになり、蛍光灯も長持ちする。点灯管は蛍光灯よりもだんぜん安いので、これはお得な‥‥‥はず。
ところで、数年前より最近便利なものが登場した。その名は「電子点灯管」。こいつをセットすると、蛍光灯は約1秒で点灯する。しかも、蛍光灯がブーン、チカチカ、といったことはめったに起こらない。点灯管の電極が稲妻バチバチさせながら出していた、蛍光灯の点灯に必要な電気パワーを、火花の類を出すことなく生み出すしかけになっているらしい。
「蛍光灯の寿命が大幅に延びる」とのふれこみで売り出されていたのを見て、早速実家で試してみたというのはもう数年前の話。
結果‥‥‥、蛍光灯の寿命は確実に延びた。普通の点灯管を使っているならばとっくに寿命を迎えているはずの時期を過ぎても、現役バリバリ。少なくとも2年間蛍光灯を取り替えた記憶がない。
「電子点灯管」は1本4~500円で売られている。普通の点灯管よりちょっと値が張るが、蛍光灯の寿命がかなり伸びる上に繰り返し使えるので、元手は必ず回収できる‥‥‥はずである。そういや実家にセットした電子点灯管は今もまだ活躍しているだろうか・・・?