編集長が走る(11) ~Smack Down(前編)~

さてと、時は流れて現在へ。予定では10月上旬に発行されてるはずなんだが、待てど暮らせどあの情報誌は発行される兆しがない。今年度に入ってからちょっと様子が変なんだな。
今年度、あの情報誌「まほろば」は5月下旬に発行された「5・6月合併号」からスタートしたんだがスタートしてからちょいと様子が変なのだ。中身が極端に少ない。
つづいて7月下旬に(誌上で6/27に発行すると予告していたんだが)「7・8月合併号」が発行された。だが紙面の大半を占めているのは「誤植だらけの特集記事(詳細は後ほど)」と「どこにでもあるようなパソコンソフトの使い方教習」であり、お知らせは最後のほうにごくわずか、全36ページ中5ページ。プラモデル付きガムですな。


私が編集長を退いてから現在に至るまでの間に、いったい何があったのか? 手元にある情報誌のバックナンバーと、取材(とはいっても顔パスで聞けた内部事情だが)をもとにまとめてみた。
2大破壊獣が暴れ回った前回から年度が明けた年、1998年度の「まほろば」はこれまでの基本路線をほぼ踏襲しつつも、印刷機が当時最新の印刷機(めちゃ速い)が導入されたこともあって紙面のグラフィック面が強化されていた。お知らせ記事は以前にもまして充実していた。
が、定期的に「荷ほどき」を忘れていたために倉庫には山積み、陳列場所では品切れという事態になり、結局はけた部数は前年度を割り込んだらしい。
毎回の発行において製本だけは専門業者に頼んでいたのだが、業者のもとから返ってきた「製品」は編集スタッフの手で所定の陳列場所に並べられているのだ。
そのかわりといっちゃあなんだが、年度末に製作しているタウンガイドのほうは大規模なアンケートを行ってネタをかなり集めるなどの健闘をみせ、読者の皆さんからの反応はこれまでになく良いものだったらしい。
で、その次の年。1999年度だが、この年から印刷も業者に依頼するようになったかわりに発行回数がほぼ半減し、隔月発行となっている。発行元の生協が合併を行った影響で発行予算が大幅カットとなったためである。
合併ってのは、これまで信濃国各地に分散していたキャンパス毎にあった生協が、1つに合併したという出来事である。キャンパスそのものは相変わらず分散している。で、カットされた予算はどこへいったのだろう? 職員も特定の地域を中心に重点的かつ大幅に削減したはずなんだが。
中身はというと、最初のほうではお知らせ記事などもそこそこ充実していたのだが、後半にはいるとお知らせ記事の割合がすこしづつ減ってきて、ちょっとやばいかな~と思ったら、ホームページのお知らせコーナーで堂々と
特に目新しいことはない
と書ききってくれちゃったりして、「これで終わったな・・・」と思っていたら年明けに発行予定だった「年度最終号」の発行が幻と消えた・・・。当時の編集長も周囲も、製作すること自体を忘れてしまってたという後日談。をひをひ・・・
タウンガイドのほうはまっとうに発行されたのだが、中身は前年度とほぼおなじ。過去に使われた記事をそのまんま切り張りして使っていた箇所が・・・・・って、わしの書いた記事やン・・・(後編へ)
Rec/Mix:2000-11-17