英厄

連休があけ、院の授業の方も本格的に始まった模様である。しかし・・・・
かったるいざんすね~、英語の授業ってのは。
全訳(しかも直訳)の棒読み垂れ流しをただひたすら聞いているだけなんだもんね~。訳を発表している人の手元を見ると、血と汗と努力の固まり・・・隅から隅まで全訳を書き連ねたノートが。そんなのを多数見かける。いやぁ~、ごくろうちゃん。てーか、少しは要約せい。
この大学に入って以来、英語の授業はほとんどこんな感じで~す。そういや、高校でもけっこう全訳が出回っておったのう。こんなんじゃ、骨折り損でんがな。これくらいの訳ならば、いまやNetscape6の機能を使って作ることができま~す。お代はプロバイダーの接続料のみ。学内LANを使っていればただざんす。技術の進歩もはやいもんだ。


事実、その授業が本格スタートする前に手抜き翻訳システム(?)を作っちまった♪ 授業で使うプリント(洋書のコピー?)をスキャナー + OCRで読み込ませて、そいつを適当なファイルにし、Netscapeの翻訳機能で訳させるだけなのである。あとはこれを関連書物などを使って意味が通るように適当につなげるだけ。事前にうんうんうなりながら一字一句訳すまでもない。これは楽だ。
英語の文書を読むとはいっても、必要になるのはその文書に関連した内容のもの、参考書とかいったものだったりする。しかも「普段使っている日本語」のやつ。英語の理解の質ってーのは当人の持つ知識とアイデアに比例し、努力に反比例するかも? 先人の知恵があるんなら、利用しない手はないんじゃぁないかな~? 研究などで英語の文献を読みあさることがよくあるが、役に立つのは受験の際に勉強したことでも、辞書でもなく、文献の内容に関連した、別の文献だったりするし。
回りをみると、「努力の無駄遣い」の多いこと多いこと。いくら早い時期に、しかも幼い時期から英語漬けにしようという話もあるが、最初がよくても途中から「全訳漬け」では、全く効果はないのではなかろうか?。結果があがらなければさらに開始年齢を早めっちまえということになると、しまいには受精卵の段階から教育・・・ということを考えつく強者(いや、愚者か)が登場するかもしれぬ。
なにやらTOEIC/TOFELのスコアは日本がかなり低いとか言われているのだが、こういったのを実際に受けているのがクラスで団体受験している(させられている?)学生がほとんどである・・・・ということはあまり知られていないらしい。本当に必要な人、例えばお仕事で海外に行く人はそういうのを受けている暇はないらしい。
世の中に語学に関する資格は多々あるが、やっぱり「資格」止まりになっている感がある。小生も「日常会話ができる」といわれているレベルの英検2級をとっているが、いざ実際の会話となるとなかなかうまくいかん。能力は日頃からそれを使い続ける環境にないと、簡単にさびる。英検が役に立ったのは、今のところ学部の単位認定くらいである。
実際テストなどで勉強しなくても、一見勉強とは無縁そうなお笑いタレントがぶっつけ本番で海外に放り出されても、旅を続ける内に言葉を習得しているではないか。必要に迫られてからでも外国語の学習は遅くなのではなかろうか?
しかしそこまでやるのも実際にはめんどくさいから、日本語を世界共通語にしてしまえばいいかも??。不可能ではない・・・・かもしれぬ???。
Rec:2000-05-19/Mix:2000-05-31