地雷

踏むと爆発、地雷にはそんなイメージがあるが、最近の地雷は特定の戦車にだけ反応して爆発するものだとか、目標を検知して地面から飛び上がって爆発するものもある。海外では戦争が終わってもまだ残っている地雷が問題になっている。設置するのは簡単だが、取り除くのが大変なのだ。しかし、最近では頑丈なローラーをつけた車で片っ端から踏み付けて爆発させて除去していくという荒業をやってのける人達もいるとか。
さて、人間には誰しも喜怒哀楽の感情が備わっている。楽しいこともあれば悲しいこともあるし、当然頭に来ることだってある。’こいつごっつ頭に来る一でな奴もやっぱりいる。


例えばの話。「いつもゴチャゴチャウジウジ。てめえ二言多いんじゃあ~!あ~むかつく。」
頭に来る奴の例の一つとして上がるのが上の例のような「常にゴチャゴチャ御託を並べる男」。おしゃべりな男はあまりよしとされないようだ。「♪男は無口な人がいい~」という歌もあったはずだが…。尚、「雄弁」な方々とは全く異なるのであしからず(そんな方々はむしろかっこいい)。
一言一言が「うざったい」。何だか知らないけど声を聞いただけで頭にくる。一旦火が付くとありとあらゆることが頭に来るらしく、顔を見ただけで、そこにいただけで、あげくの果てにはそいつの字を見ただけで頭に来ることがある。寄るな、触るな、しゃべるなあ~!あたかも地雷を踏み付けながら平原を行くが如く、四六時中ムカムカ。あちこちでムカムカ。傍から見るととてもアホくさく思えるのだが、当人にとってはよほどの大間題なんだろう。その一言一言の中にはいい一言もあるんだろうけど。
一方、相手側は事態が非常にヤバいことはとっくに承知しているので「なんとか消火しなければ」と思い、場を取り繕うとする。しかし、たいていその方法は言葉によるもの、しかも通常と全く同じようなゴチャゴチャとしたものなので、それが皮肉にも事態をかえって悪化させるのだ。おひおひおひ、その一言は火に爆薬をどっさり投げ込むようなもんでせ。こんなことを繰り返すうちに事態は指数関数的に悪化する。こうして始まるいじめの類も多い。ああ、悲しいお約束。
この怒り、どこにぶつければよいのだ?ということになるが、当人にぶつければすぐグレるし、そんなことしなくてもちょっとしたことでお手軽にグレグレイジイジになるし、当人にぶつけてもそれは一時的な回避にしかなってないような気もするし。腹にためておいても限度があるし、頭の次は確実に胃に来る。「気にならない」ようになるのも楽じゃあない(できてりゃ世話ないっス)。ここでいちいち腹を立てていたら身がもたん。嫌いな奴と気の進まない仕事をすること多々あるだろうし。かくいう我輩も気をつけねば。くわばらくわばら。
ところでいろんな人が「余計なことしゃべらないように気を付けたほうがいいよ」ってその人にアドバイスしても一向に改善される気配がないのは何故ざんしょ。改善を試みる方が無茶なのかなあ?双方の原因を同時に断たない限り、事態は解決したことにはならないと思うけど。
Rec/Mix:1998-1-3