恋煩い

春は曙。日が昇り、新しい命が芽生える。新しい出会いもそこにある。
花の名所に多いというソメイヨシノは、一気に、爆発的に花開く。あまりに強烈な咲き方をするせいか、花を付けている期間も、木それ自体の寿命も短いという。
「花の命は短くて…」である。
心ときめく時が短いのならば、その瞬間に全力でぶつかっていくべきなのかもしれない。しかし、全力でぶつかっていくそのとき、あとに残るのはオマヌケ話、笑い話の類だったりする…かもしれない。


全力だからこそ、聞くほうとしても笑えるんだけど。
相手のちょっとした動作に一喜一憂するものらしい。片思いってぇのは。それに気付いたとき、どんな気分になるんだろうか。
何気ない一言のなかに「グサリとくる」ものがあったとき(ここでは『図星』という意味なんだケド)。「フィクションである」と分かっているものを読んでいて、その中に身近な現実と似たようなものを見つけたとき。さらには「相手にバレた」と思わせるような一言を耳にしたとき。言葉であらわさなくとも、何の気なしに書いたイラストに本心が現われてしまったりとか…。
傍から見ている分には、酒の席なんかでハナシを聞いている分には、笑えるし、オモシロイ。しかし、いざ自らが「渦中」にいるとなると、その本人はどんな気分になるんだろおか?  果たして…いや、本ト。
恋の病にかかると(殊に「片思い」ってやつ)、たいていのひとはおかしくなるらしい。一時期の誰かさん(スタッフ内の)のように『なんだかなぁ~』を連発したりとか。
はたから見ていると、「言えばええのに」と思うこともあるが、それなりに思ふところあり、事情あり、3乗ありでいいだせないんだろう、タブン(オイラに言われたかねぇ…?  ごめんよぅ)
決断を下す、と言う行為にはなにやら恐ろしげなムードがつきまとう。勇気で補えることもあるが、やはり『無謀とは違う』(星さん談)。
悩むだけ悩んで、いろんなことをやってみて、そんなことをしているうちに答え、あるいはそれに相当するものが浮かび上がってくるのでは?
「経験者」の話を聞いていると、そんな感じがしてくる。妙に説得力があるのだ。「誰かにバラして楽になる」ということもできそうだけど、これはバクチに近そうだ。話し相手にもよるか?
バレて、かつよいお返事がくると即、「おめでとうごさいます」の嵐となる。このテの冷やかしにあって、赤面・メルトダウンというのがオチか?  こんな時期にエタノールを入れたりすると、一体自分がどれほど酔っているのか分からなくなることもなきにしもあらず…?(賢明なる読者諸氏はたぶんマネしないハズ)。今までに結構な数の「そういった人」を見たことがある。
しかし、バラしてスッとすることも確かにある。オイラにもそういうことが。
明かすべきか、明かさざるべきか、それが問題だ(シェークスピア風)…なんてな。
こういう時に限って、相手にバレてた…なんてことがよくある。
教訓 『知らぬは本人ばかりなり』
閑話休題、仕事仲間の中に「いなくては困る」or「いなくなると困る」な~んて人がいる場合は…どうなのだ?
誰のことやねん、それぇ…。
Rec:1997-4-16 Mix:1997-5-8

Last Updated on 1997/04/16