Serving idea

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今年も、京王の駅弁大会の季節になった。
話では毎年お祭り騒ぎの様相とよく聞くが、「牛肉どまんなか」をはじめとする東日本の駅弁は農作業シーズンの行き帰りによく食べており、「ぶりかま」をはじめとする富山の駅弁も同様である。それ以前にぶりかまは京王デパ地下によく並んでいるのを見かけたことがある。頻繁に買うわけではないが、あれは旨い。
今回買ったのは沖縄ゆいレールの「壺川駅前弁当」である。嘗て沖縄に住んでいた際の住居が壺川駅から数駅先ということや、よく仕事や事務手続きなどで壺川駅周辺には何度か出向いたことがあり、何とも言いようのない懐かしさに駆られたのは確かだ。


実のところ壺川駅前弁当の存在自体は沖縄在留時代から知っていたが、食べたのは初めてであるが…
何度か見たことのあるちらし寿司タイプと、おそらく初めてである押し寿司タイプがあったが、どちらも付けマグロとグルクンが使われている。グルクンはよく唐揚げになったものを食べていたが、締めて押し寿司になったものは初めて食べた。ほどほどの酢加減と大葉が相まって、かなりさっぱりと仕上がっている。いつものグルクンらしからぬ味だった。
この壺川駅前弁当、注文すると容器に専用の紙で包んで出してくれるのだが、ちらし寿司タイプも押し寿司タイプも同じ紙で包んでいた。しかもその紙や容器には原材料などの記載が一切ない。このご時世にあって結構豪快なことをやってくれていると言うべきか、それともいかにも沖縄らしいおおらかさと言うべきなのかは定かではない。
しかし、当日の営業終了まで1時間少々となっても休まずに仕込みを続けているところを見ると、後者の様な気がする。
数日前には富士宮の焼きそばや復刻チキン弁当なども食べており、このところ食べてばかりのような気がしてならない。
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