夏の日の午後

晴れた日の午後、窓を開けると涼しい風が吹き込んでくる。むせるほどすいこむのもいいし、ただ当たっているだけというのもいい。
風に当たると涼しいのは、「注射の前に腕にアルコールをぬるとひんやりする」のと原理は同じ。…なんだけど、なんだか心地いい。心まですずしいような気が…。
青海川へ重油回収ツアーに行く途中のこと、米山ICの近くにあった崖っぷちの休憩所で浴びた潮風がいい感じ。岩場に砕ける波と相まって「これぞ男だ」という雰囲気を醸し出している。体が少し軽くなったような気もする。


原チャリなどで加速しているときに感じる風もよい。スロットル全開で加速していると、背中にジェットエンジンと翼がくっついて今にもこのまま離陸するのではないかという気がするのだが…
これは気のせいか?
少々話はずれるが、とある心理学者によると、空を飛ぶ夢を見る人には「何か」から自由になりたいという願いが少なからずあるそうだ。
走りはじめた瞬間の恋は、どんなときでも必ず虹がかかって見えるものらしい。
虹がかかってみえるから、熱も上がりやすい。そして「恋煩い」へ…。
しかしさめてみるとそれが「三日はしか」のようなものだった、といったことが往々にしてある。オイラにもそんな時期があった(らしい)。傍から見ている人には最初から「そうみえる」んだろうけど。本トのところはどうなのだ?
「物理的な」熱は、風をあてるとよく冷える。
一つの例だけど、熱いコーヒーだとかラーメンだとか、よくフゥーフゥーやってから飲み食いしていたんぢゃないだろうか? ネコ舌な人は特に。ワシもだ。
バイクや車でも、エンジンの冷却に使った水はラジエーターで風にあてて冷やしている。それがうまくいかなくなるとオーバーヒートになるのはご存知のとおり。
物理的でない熱もよく冷えるみたいだ。特に1人でいるときなんか。風にあたりながらぼーっと考え事。こんな時ほど冷静になって考えられるのはなぜだろう? (何かの原因で)アツくなっていたはずなのに…、といったことがあるし。
しかし「冷めてほしくない熱」というのもある(笑)。そらどういう熱やっちゅうねん!
午後の風に当たりながら紅茶片手にこんなことを書いていたんだけど、気がつけばもやもやの類は消えていた。不思議やなぁー。
Rec:1997-6-18 Mix:1997-7-2