From nethermost hell

雨天決行の田んぼの草刈の後、2ヶ月程前に再び入院したっきりとなっている年寄りを見舞う。
病棟に行くと丁度ホールでの夕食の時間帯だったが、夕食もそこそこに帰ろうとしているのか、タイヤをいじっている。見ると、半分も食べていない。
病状は適度に進行しているのか、服の裾が車椅子のタイヤと擦れ合っていても気づかず、体を動かすのもままならない様子だ。これといった言葉を発することもなく、ベッドに戻るなりベッドの外枠を掴んで顔を伏せたまま眠りについた。


そろそろ時間の問題かと思わせる病状、と思いきや、帰り際に手を振ってみせた。あんな素振りは子供の頃を含めても初めて見た。
何度でも地獄の底から這い上がってきそうな気さえする、別れ際。