もう8年位前になる。
松本から電車を乗り継ぎ、富山へ向かっていた。
今も昔も接続が悪く、その日もいつも通り直江津駅のホームで最後の列車を待っていた。
この時間帯、いつもは来ないはずの方向から列車が入り、後ろのホームに入る。
先頭には「臨時」の文字。車体の横の方には何やら紙が張ってあった。女子高生の修学旅行らしい。
止まると同時に大きな箱を抱えた人達が出てきた。
出入り口から同世代の顔が出ている。
「こらー、外へ出るなー!」
ゴミ捨てに出ていた引率の方とおぼしき方の声が響く。
窓を叩く音がした気がして振り向くと、開くことのない窓から手を振っている人達がいる。
反対側を見るが、誰もいない。誰に向かって手を振っているんだろう?
また振り向くと、窓の向こうの様子が変わる。また手を振ってきている。
こちらも手を振ってみる。黄色い声がしたような気がした。
暫くすると、待っていた列車がやってきた。
乗り込むと、列車はフルスピードで走り始めた。この先富山まで止まらない。
ホームでの出来事を暫し思い起こす。
あの人達はいったい・・・
・・・・・・
直江津の駅も今は改装され、周辺も全く姿を変えてしまった。
もう8年位前になる。