Bathtub

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さきの地震の影響なのかは定かでないが、実家の風呂がついにお釈迦となった。少なくとも30年、聞くところでは5~60年以上も活躍した五右衛門風呂も、寄る年波には勝てなかったとみえる。
下部を構成する鉄の釜が割れ、お湯が全く溜まらなくなってしまわれている。上部のタイルも土台の煉瓦ごとひびが入ってしまっており、所により広範囲でめくれてしまっているところも。


代わりに風呂場の主となっていたのは、数年前に農業資材としてもらい受けてきた中古のステンレス製バスタブ。風呂場の床に煉瓦を敷いてその上にとりあえずのせただけの急ごしらえだが、保温が聞いているのとサイズが大きめなのとで、以前よりは少し使いやすくなっている様子。
このバスタブの下には、以前より目皿の壊れた排水口が大きく開いており、実家に赴いた際には下手をすると排水口に娘が落ちてしまう心配があったが、仮設バスタブによって蓋をする格好となりその心配もなくなった。

が、風呂を本格的に直そうとすると、諸々の制約により建て替え級の改修が必要となる様子。
水回りの補修時にはようやく本線が開通した下水道向けの配管を整備しなければならないのと、建物や土台の老朽化により配管単独の手直しによる穴掘りにも耐えられなくなっているのが厄介。所々古式ゆかしい漬け物石風の土台もあり、匠も唖然とするに違いない。
建物本体は20年程前に増築された車庫がつっかえ棒の役割を果たしているためか、中越や能登の地震はひとまずしのぎ切るだけの強度を備えていたようだが、あまりうかうかしていられない。