北斗の叫び~くしろよろしく(釧路 後編)

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お昼は泣く子も黙る和商市場の「勝手丼」。目移りしそうで大変。鯨や鮭児など、普段お目にかかれないものも。釧路湿原に出かける前に少々時間を作って下見をしておいたおかげで、「勝手丼」作りは比較的快調に進んだ。下見は短時間だけだったが、顔はしっかり覚えられていたようだ。
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和商市場での「勝手丼」の後は腹ごなしに散歩…のはずが、生憎の霧で何も見えず…。もとより釧路は霧が多いところだそうだが、ここ最近は地元の人も気になるくらいの霧続きという話。平日ということもあって、大通りにも人は疎ら。


幣舞橋のたもとにある、美川憲一の歌碑を探す…が、情報通りの場所にない。その場所では河川改修工事が行われており、一時撤去されたのかと思いきや、対岸の公園に移設されていた。感知式のスイッチにより曲が流れる仕掛けになっている。
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霧模様の空のおかげで、用意した長袖を着用していても若干寒い。偶然にもレッドエールの瓶入りを発見できたところで一旦宿に戻る。さて、どうする?
暫し考えるまでもなく、夕食は懲りずに「勝手丼」第2弾とした。下手な店で食べるよりも断然楽しい、いや、実際1回だけでは食べられる量に限界があるので2回行ってみるのがよいかも。晩飯の時間には少々早い気もしたが、閉店間際の和商市場へ急ぐ。
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早速総菜屋でご飯を買う。店によっては酢飯を出してくれるところもある。両方食べ比べてみたが、熱々のご飯で作った方が美味。
あらかじめ目を付けておいた店で6割ほど盛りつけておく。どのネタを盛るかは直感と事前にふくらませておいたイメージに従って即決あるのみ。スピードが命。
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後は数件ほど回って1~2品位づつ盛ってゆく。閉店間近の時間帯になると、少々おまけがついてくるのはお約束だが、3~4軒ほど回ればそれなりの量のネタが集まる。丼に盛りきれなくなるだけの量が集まって終了、といった方がよいだろうか。
最後は醤油と山葵だが、その場でかけてくれるところと、醤油注ぎを出してくれるところがある。可能であれば醤油の量は自分で調節したい。味のためにも、健康のためにも。
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少々早めながら、勝手丼2発で精神的にはかなり満たされたに違いない。
が、「夕食」の終了が6時。病院並みの早い時間で終わってしまった。翌朝の移動開始が早いことを考慮に入れても、かなり早い…ということで、喫茶コーナーのケーキをお供に昼の散策で仕入れておいた地ビールを開ける。
今回の宿は、夜になると喫茶コーナーのケーキを売店でタイムセールと称して売り出していた。
それに乗じてケーキ1個分の値段で2~3個くらいは食べているかもしれない。後でどのような結果を招くかは想像に難くない。
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その日の夜も、釧路の街は霧に包まれていた。
道内の行く先々で地ビールに手を伸ばすが、口に合う一品はまだ見つかっていない。残るチャンスは帯広と函館。これはと思ったものを実家への土産に送るつもりでいたが、果たして見つかるか。期待と不安が適当に混じり合いつつ、帯広行きの列車に乗る。